また六甲道駅の方に帰ってきました。
昭和40年代、高架化前の駅南口です。
現在の状況とはかけはなれたのどかさ。
南口は摂津本山型の和風駅舎。
誇らしげな正面破風は純和風ですが腰板まわりにはタイルらしきもの
を巻いていますね。
なにげない和洋折衷、お洒落です。
クラシックな郵便ポストも秀逸ですが、
なんといっても車が泣かせますね。
手前に「Nコロ」ことホンダN360。
向こうはタクシーでしょうか、懐かしいセドッリックです。
そこから急いでおりるのはノースリーブの黒っぽいワンピースの女性
ともう一人。
パーティでしょうか?
はたまた仕事に遅れそうなのでしょうか?
その奥の店ののれんには「○○本店」と書かれています。
なんだったけな?この店。
店の前には、そう出前用のいかつい自転車。
この道の手前にはメイン六甲A棟に移った「東天会館」があったかと。
ま、とにかくこの写真の中に「物語」を感じませんか?
なんかこう、人と街がしっくりいっている感じ。
人と建物が対等な感じ。
ごちゃごちゃしているけど凛とした美しさがある。
で、現在の同位置写真です。
なんかこう「物語」が見えにくい駅前風景です。
もうこちらの風景の方が馴染んでいるはずなのに、
いつまでたってもしっくりこない。
きれいに計画されたように見えますが実は人と建物がバラバラ。
駅って街の玄関でしょ?
だいたい人の住む街に向かって排気口をずらりとならべるセンスが
わかりませんねぇ。
新しい灘駅もこうなっちゃうんですかね?