ナダ「ああ!岩屋の、みるめ温泉が!」
タマ「あららら、また建売り住宅か〜、もういらないよ建売り」
ナダ「まったく悲しくてやりきれないねえ」
タマ「高羽温泉に続き街の名湯がまた一つ消えるのか」
ナダ「あ〜あ、ここは灘区が誇る『万葉の湯』だぜ」
タマ「確かに万葉集にも登場する敏馬の地にありますがね」
ナダ「日本に現存する最古の湯なのに」
タマ「それは絶対に違う」
ナダ「敏馬の浦を詠んだ柿本人麻呂が女湯のぞいててよく番台の親父に怒られたらしい」
タマ「なにしてるんだよ人麻呂」
ナダ「ここはお湯の玉手箱や〜」
タマ「それは彦麻呂だろうが」
ナダ「で、女湯のぞいたら小野小町がいてさ」
タマ「絶対いない」
ナダ「効能とか説明してたらしいよ」
タマ「小野小町は11PMのうさぎちゃんか」
ナダ「で、もう一人のうさぎちゃんは小野妹子」
タマ「小野妹子は男です」
ナダ「それを見た柿本人麻呂が詠んだのがかの有名な歌だ。
『玉藻刈る 敏馬を過ぎて 夏草の 野島の崎に はっぱふみふみ』(注)わかるね?」
タマ「オチが古すぎてわかんない」
在りし日のみるめ温泉(2002年撮影)
注:『玉藻刈る 敏馬を過ぎて 夏草の 野島の崎に 舟近づきぬ』(柿本人麻呂 万葉集より)