タマ「灘バカ一題の灘桜の特集もそろそろ終わりか」
ナダ「ところでお花見した?」
タマ「都賀川で軽く」
ナダ「野暮だねえ」
タマ「じゃどこで花見するのが粋なんスか?」
ナダ「そりゃ青谷だろ」
タマ「青谷?」
ナダ「そう、大正時代はこの坂道あたりから昔の青谷の乗馬倶楽部のあたりまで
千数百本の桜が植えられた『青谷遊園地』だったんだぜ」
タマ「こんなところに遊園地!?王子動物園の桜が700本くらいだから
千数百本の桜ってのはスゲーな」
ナダ「そ。この桜の南にはマル池っていう池もあって
貸ボートでそりゃもう大にぎわい」
タマ「須磨浦公園みたいですね」
ナダ「当時は西の須磨寺、東の青谷っていわれるくらいの桜の名所だったのよ。
特に夜桜の風情は王子動物園の比じゃなかったってさ」
タマ「もうすっかりその面影はありませんね」
ナダ「バカだねえ、かすかに残った桜が昔を語り続けてくれてるんだよ。
それに耳を傾けて、遠き灘の歴史に思いを馳せるのが粋ってもんだ。
あ、ここにもサクラ、そこにもサクラ、
ハ〜、青谷桜は、青谷桜は、イヨッ!日本一〜ア〜ソレソレ!
テンテレテッテドンガラガッタ、トンチンシャン!」
タマ「頭の中はまだ満開みたいですね」
2007年4月12日(木曜日)
其の26 旧青谷遊園地の巻
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