タマ「灘駅の跨線橋も解体されて、すっかり骨組だけになっちゃった」
ナダ「見てみ、骨粗鬆症なんて関係ないもん、実にいい骨だ」
タマ「昭和を生き抜いてきた立派な骨っす」
ナダ「140年前にイギリス、リバプールからはるばる運ばれてきた骨だぜ」
タマ「捨てちゃうのかあ、もったいないよなあ」
ナダ「王子動物園とかに骨格標本として展示して欲しかった」
タマ「象じゃないんだから」
ナダ「この骨を削って粉にして飲めば女房ゴキゲン」
タマ「金蛇精かよ」
ナダ「ほらそこ、上腕骨蹴飛ばすなよ」
タマ「あ、この手すりね」
ナダ「ちょ、おま、何ノドボトケ踏んでんだよ!」
タマ「ボルトですけど」
ナダ「よく見てみ、観音様が手を合わせているように見えるだろ」
タマ「全然見えない」
ナダ「さ、この骨壺に入れて」
タマ「骨壺用意するかな」
ナダ「長峰墓地に埋めような」
タマ「それはまずいと思う」
ナダ「でも、その前にこのボルトを熱々に焼いてコップに入れてと」
タマ「何するんですか?」
ナダ「灘酒の熱燗を注ぐ」
タマ「やな予感」
ナダ「灘駅の骨酒、あったまるぜ」
タマ「鉄分多すぎるよ」
ナダ「やっぱり〜おれは〜あああああ〜ナダコツ〜ザケェ〜」
タマ「その替え歌、ヒガシナダの蔵なんすけど」
ナダ「世界中の灘駅マニアに飲んでもらいたいね」
タマ「アンタだけだよ、そんなニッチなマニアは」
(JRさんの許可を得て、特別に見せていただきました)