ナダ「二人を夕闇が〜包むこの長峰〜」
タマ「お墓で大声で歌うのはやめてください」
ナダ「明日も〜素晴らしい〜幸せ〜が来るだろ〜」
タマ「旧カナディアンアカデミー跡にでかいマンションが建って
　　　ここからの眺めもすっかり悪くなりましたけどね」
ナダ「幸せだなあ〜ボカぁお彼岸に長峰墓地にいる時が一番幸せなんだ」
タマ「やけに信心深いな」
ナダ「僕は死んだらここに入りたいんだ、いいだろ？」
タマ「きっと空きがないですよ、長峰は」
ナダ「君は〜そよ風に〜骨を〜さらして〜」
タマ「骨は骨壺にいれてください」
ナダ「優しく〜この僕を〜ミイラに〜しておくれ〜」
タマ「長峰はミイラ禁止です」
ナダ「今宵も日が暮れて〜カナディアンアカデミーは去りゆくとも〜」
タマ「字余りすぎ」
ナダ「クミンの〜思いは〜変わらないいつまでも〜」
タマ「あの〜歌いきっちゃいましたけど、元の曲わかる人少ないと想いますよ（注1）」
ナダ「そんなこたぁないよ、なあ石山（注2）」
タマ「墓にいるアオダイショウに話しかけるのやめてください」

（注1）『君といつまでも』作詞：岩谷時子　作曲：弾厚作　唄：加山雄三
（注2）若大将シリーズでおなじみ「青大将」こと石山新次郎（演：田中邦衛）

タマ「いや〜昨日の天上寺の第四回アジアン観月会、
　　『ガムラン・ワヤンクリコンサート』良かったっすね〜」
ナダ「幻想的だったねぇ。極彩色の仏さんたちと影絵人形がまったく違和感なかったしな」
タマ「ガムランなんてもう仏具と化してましたからね」
ナダ「まるで法要かと思ったよ」
タマ「やっぱ、摩耶山はアジアの山なんだなぁ」
ナダ「そりゃそうさ、だって1000年前に天上寺をつくったのインドの坊さんだぜ」
タマ「摩耶夫人（ぶにん）だってインド人だもんな」
ナダ「ヨーロピアンな六甲山に対して摩耶山はもっとアジア化していきたいね」
タマ「屋台村とかですかね」
ナダ「バカだね、灘が長田のマネしてどうすんのよ」
タマ「じゃ、どうするんですか」
ナダ「そ、まずは摩耶山早朝ヨガだな」
タマ「毎日登山のラジオ体操をヨガにするわけね」
ナダ「そんで、掬星台セパタクロー大会」
タマ「またコアなものを落とし込みましたね」
ナダ「そんで、自然の家カバディ大会」
タマ「カバティまでやちゃいますか」
ナダ「大会後は穂高湖で沐浴」
タマ「湖で沐浴なんて聞いたことないですが」
ナダ「六甲山牧場と星の駅間のシャトルバスをこの際ラクダにしちゃう」
タマ「おお！摩耶山シルクロードですね」
ナダ「シルクロードの終点には市が立つ」
タマ「リュックサックマーケットですね！」
ナダ「そ、実はリュックサックマーケットは摩耶山アジア化計画の戦略の一つなんだぜ」
タマ「今思いつきましたね」

タマ「水道筋の宮本むなしが24時間じゃなくなりましたよ」
ナダ「ざまあみろ、これがナダタマ効果ってやつだ」
タマ「別にナダタマの影響じゃないと思いますけど」
ナダ「あとは、浜手の新施設（注1）もやり玉にあげなきゃな」
タマ「お、いよいよキダタローにケンカ売るんすね（注2）ワクワク！」
ナダ「24時間営業のパチスロって、まったく灘区も地に堕ちたもんだよ」
タマ「出た、24時間営業たたき」
ナダ「それよりも腹立つのは店名だな」
タマ「フェニックスプラザ摩耶のどこが気に入らないんですか？」
ナダ「なんで味泥町にあるのに『摩耶』なんだよ」
タマ「確かに交差点名は味泥ですね」
ナダ「だろ？ここは歴史的に見ても摩耶はおかしい。味泥なのよ」
タマ「摩耶インターが近いからじゃないすかね」
ナダ「アホな役人が霞ヶ関で名前考えるからそうなるんだよな」
タマ「お、国に噛み付いた」
ナダ「摩耶インター下りたら摩耶山だと思っている人も多い」
タマ「確かに離れすぎてる」
ナダ「摩耶埠頭でリュックサックマーケットやってると思ってる人もいるらしい」
タマ「さすがにそれはいないと思う」
ナダ「とにかくここは味泥なの」
タマ「てことはやっぱりフェニックスプラザ味泥」
ナダ「な、パッとしねえだろ」
タマ「確かに。なんかムツゴロウとかいそう」
ナダ「泥んこボウリングに泥んこビリヤード」
タマ「ビリヤードを泥んこでやる意味が分かんない」
ナダ「極めつけは泥んこカラオケだな」
タマ「マイクの奪い合いとかするんですかね」
ナダ「ときどき、ポロリとかあるんだよな」
タマ「それは『女だらけの芸能人水泳大会』だっつーの」

（注1）ゲーセン、パチンコ、カラオケ、ビリヤードなどができる浜手の複合娯楽施設
（注2）CMにキダタローが出演