ナダ「すごい店見つけちゃったよ」
タマ「お、うどん屋すか、でも新しい店じゃないよな」
ナダ「創業20年だって」
タマ「ひょっとしてすごいコシのあるうどんが食べられるとか」
ナダ「コシの強すぎるうどんは苦手なんだよな〜」
タマ「うまいカレーうどんが食えるとか」
ナダ「大阪屋と、かぶっちゃうだろ」
タマ「じゃ何がすごいんですか?」
ナダ「経歴がすごい」
タマ「どうすごいのよ」
ナダ「役所広司が役者になる前に千代田区役所職員だったくらいすごい」
タマ「わかんないなー」
ナダ「昔、店はここじゃなかったのよ」
タマ「どこですか?」
ナダ「灘でうどんと言えば」
タマ「篠原ですよね」
ナダ「お、良く知ってるな、でも違うんだよな。もう一つあるだろ、山の方に」
タマ「ああ、摩耶山ですか」
ナダ「そ、摩耶ロープウェーの山上駅2階にあった食堂が前身なんだよ」
タマ「そういやありましたね。レトロな食堂が」
ナダ「当時は『十字路』っていう店だったんだよな」
タマ「で、街におりて六ひいて『四国路』ですか」
ナダ「『四国路』の『路』の字と、うどんのコシでピンと来たねえ。
こういう街パズルを解くのは実に楽しい〜」
タマ「解けるのはアンタぐらいしかいない」
昭和60年頃の旧十字路(現在はマヤテラスが営業)
出典:『写真で見る公社索道事業の歩み』