ナダ「なんだよ、また新しいラブホでもできたのか？」
タマ「違いますよ、今摩耶山でやってるライトアップですよ」
ナダ「おお、摩耶ケーブル虹の駅が『HOTEL本陣』に見えてしまうから不思議だ」
タマ「こういうのでカップルは盛り上がるんでしょうかね？」
ナダ「よしんば盛り上がったとしても、ほったらかしじゃまずいよな」
タマ「いやな予感」
ナダ「この際、思いきって廃墟になってる摩耶観光ホテルをラブホとして
　　　リニューアルオープンってのはどうだ？」
タマ「思いきりすぎですよ」
ナダ「日本初の廃虚ラブホ。きっとガンガン人来るぜ」
タマ「来ますかねぇ」
ナダ「来るさ！いきなり全館真っ暗なんだぜ。ベッドのシーツには血のりがべっとり」
タマ「それじゃお化け屋敷でしょうが」
ナダ「苔むしたバスタブにほこりまみれの鏡、割れたガラス窓からの涼しい夜風、
　　　ソファーからはキノコ、屋内にして屋外気分、たまんないねぇ」
タマ「あの〜、いちおう摩耶山は第一種国立公園なんですけど」
ナダ「整備はオテル・ド・摩耶みたくPFI方式（注1）で。
　　　たとえば『もしもしピエロ』に運営を任せるとか」
タマ「PFI方式って、マヤカンは公的施設じゃないですよ」
ナダ「じゃ運営は『パパとママの店』でもいいよ」
タマ「そういう問題じゃない」
ナダ「冗談はこれくらいにして今週末の8/31と9/1は、いよいよ
　　　ここ虹の駅でビアガーデンイベント『ステラ451』が開催されるね」
タマ「強引に告知にもっていきましたね」
ナダ「マヤカンを眺めながら飲めるビアガーデンはここしかないんだから」
タマ「そりゃそうでしょう」
ナダ「だからさ、フードは全部缶詰にしたのさ」
タマ「は？」
ナダ「摩耶観→摩耶カン→摩耶缶」
タマ「…ま、それはよしとして、
　　　皆さん、今週末は摩耶山でまったりロマンチックな夜を楽しんでくださいね〜」
ナダ「以上『やんちゃな仔猫』からでした〜」
タマ「だからラブホの告知じゃないって」

注1　PFI（Private Finance Initiative）方式
民間資金を活用した社会資本整備方式。
灘区では震災後休館していた国民宿舎摩耶ロッジが平成13年に
この方式によって「オテル・ド・摩耶」としてリニューアルされた。

タマ「いやはや今年も地蔵盆終わりましたね」
ナダ「夏もいよいよ終わりだね」
タマ「今年は何カ所くらい回ったんですか」
ナダ「23日の地蔵盆ラリーと24日の地蔵盆サイクリングで15カ所くらいかな」
タマ「いい年こいて相変わらず大人げないですね」
ナダ「だって今年からジゾコレ始めたしな」
タマ「そういう略語やめましょうよ」
ナダ「でも、どうしてもあの提灯のあかりに引き寄せられるんだよな」
タマ「夕闇迫る路地裏にぽつりぽつりとあたたかな光、
　　　ほのかな線香の香りと子どもたちの元気な声…いいですねえ…」
ナダ「夕闇迫る路地裏にぽつりぽつりと赤い光、
　　　ほのかな焼鳥の匂いとオヤジの歓声…いいねえ…」
タマ「それ赤ちょうちんじゃん」
ナダ「この将軍通の地蔵盆なんて秀逸だぜ。どっちもあるからな」
タマ「まさに聖と俗って感じですかね」
ナダ「そ、子どもはそっち、大人はこっちてなもんで、西灘劇場・シネマみたいなもんだ」
タマ「だいぶちがいますね」
ナダ「じゃ摩耶山と六甲山みたいなもんだ」
タマ「なんとなくわかるような気がする」
ナダ「お前もだいぶ大人になったな」

ナダ「神戸から船に乗って奄美についた〜」
タマ「名瀬、来ちゃいましたね」
ナダ「ナゼ来ちゃったんだろうね？」
タマ「…つまんないこと言ったら東シナ海に沈めますよ。
　　　しかしなんで奄美大島でネタをさがさなきゃならないんですかね」
ナダ「奄美と灘は深い深い仲なんだぜ、
　　　強いて言えばキンキンとケロンパみたいなもんだ」
タマ「強いて言うほどのたとえじゃないですね」
ナダ「しかもナダと奄美大島の玄関口のナゼは、ナ音便町連合
　　　通称『ナオン連』の一員じゃないか」
タマ「なんか下品なひびきだな。それを言うならナダネシアでしょ？」
ナダ「ともかく、縁があるんだよ！」
タマ「じゃいってみますか…夏休み特別企画『ナゼ道中膝栗毛』」
ナダ「まずはこのスーパー見てみ」

タマ「おお！グリーンストアー！ロゴも懐かしい〜！」
ナダ「ずっと前に大石にあったグリーンストアー、名瀬には2店舗もあるんだぜ」
タマ「グリースタンプとかあるのかな？」
ナダ「いやもう今ではカード式になってるって」
タマ「カブト虫とかクワガタとか売ってるかな？」
ナダ「残念ながらそのあたりは大石店と事情が違うみたい。
　　　なんでもアマミクロウサギは売ってるそうだよ」
タマ「売ってるわけないだろ！」
ナダ「2階は木村書店とレコードの大石音響があるらしいよ」
タマ「それグリーンストアじゃなくて、BSショッピングセンターなんですけど」

タマ「え、赤坂通のこの名建築、壊すんですか？！」
ナダ「そうなんだよ、今朝近所に住んでる灘ノオトのMJに教えてもらって
　　　かけつけたんだけど、残念ながら解体はじまっちゃったよ」
タマ「いいお宅だったのに、勿体無いなぁ」
ナダ「いや、MOTTA（↑）INAI（↓）だよ」
タマ「イントネーションにこだわってる場合ですかっ！」
ナダ「なんせ摩耶ゲバゲバフラワーロードの顔だからな」
タマ「ほんと『灘中の手の良心』とも言える一角でしたからね」
ナダ「まったく。とにかく少年探偵団に出てくるような家だったから
　　　子どもの時は前を通るだけでドキドキしたもんさ」
タマ「ここって神戸市の景観ポイントにも選ばれたんじゃなかったでしたっけ？」
ナダ「推薦したのオイラだぜ。まったく屁の突っ張りにもなりゃしないや」
タマ「灘駅に始まって、最近なし崩し的に古い建物が壊されていってませんか？」
ナダ「灘区民ってのはこういうとこはあっけらかんとしてるんだよな」
タマ「あまり執着しないですねぇ」
ナダ「みんな坊さんみたいな町なんだよきっと」
タマ「その割にはスーパーの特売玉子1個の値段に一喜一憂してますよ」
ナダ「いいね、ますます坊さんらしいね」
タマ「灘区仏教会を敵に回すつもりですね」