クリスマスには皆さん何を食べていますかね?
いや、別にクリスマスだからって特別なモノを食べる必要は
全くないのですよ。
しかし灘区では、松蔭や海星の鐘がカンコロカンコロ鳴り出す夜、六甲台あたりに
住んでいた駐留米軍将校の霊が灘の街に降臨し、
「アナタタチモ ナンカエエモン タベナサーイ」
などと枕元でささやくものですから、ま、なにかしらの御馳走的な
ものをいただくようにしております。
私はここ15年ほど「クリスマスは自宅で寿司」と決めています。
てのも、12月は忘年会やなにやらで胃腸が酷使されがちでありまして、
クリスマス近くになると「モウカンニンシテーナ」という悲鳴が腹部から
聞こえてきます。
そこへ「牛フィレのなんやらかんやら」とか「フォアグラのどーたらこーたら」
とか食べちゃった時にゃ、もう大変なわけです。
そういう「IY(胃腸読めない)」なことをやってしまうと、正月近くまで
後遺症が残ってしまう可能性もあります。
ということで選択肢としては和食系になります。
かといって「鍋モノ」は、忘年会で飽き飽きしているので、
寿司ということに相成ります。
ラジオからジョンレノンの「Happy Christmas」やポールマッカートニーの
「Wonderful Christmastime」なんかが鬼のように流れはじめると、我が家では
「クリスマスシはどこの寿司にするか問題」が浮上してきます。
これが血で血を洗う壮絶な争いに発展したりする時もあります。
今年は寿司問題の民主化を叫ぶアウンサンスーシーを支持する一部市民による
デモ隊と政府軍との小さな衝突がありましたが、あっけなく鎮圧され
畑原市場の「寿し豊」と灘駅前の「宝寿司」が2007年クリスマスシに選出され
たのでした。
東畑原市場の「寿し豊」さん。
水道筋界隈の市場の場内食堂では唯一のお寿司屋さんであります。
イワシの寿司が有名ですが、今日は上にぎりの折り。
トロも追加してクリスマスバージョンにしていただきました。
この「折り」というのも重要なポイントです。
もちろんお店で食べるのもいいのですが、酒が入ると
「じゃあ追加でヒラメと、中トロもらっちゃおうかな」
なんてことになって、結局胃を引きずって帰る羽目になりがちですが、
折りなら大丈夫。
寿司ってなんとなくクリスマスっぽくないですか?
色とりどり感が日本のクリスマスに実に似つかわしい。
そしてこのコンパクトな賑々しさが楽しい。
片手でつまめる気軽さも嬉しい。
タイやヒラメの舞踊り。
もちろん周りの鮮魚店などで仕入れた逸品です。
三宮の高級店仕込みの、
イカにもイカしたお仕事。
アテももちろん市場で調達。
シマアジ、ホタテ、タイのお刺身と吸い物用のハマグリは揖沢商店で。
水道筋シーフードオールスターを堪能いたしました。
市場の聖夜。
Merry Xmas & happy new year.
and war is over.