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2008年8月24日(日曜日)

第63話「高尾通」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分18秒

高い尾根で「高尾」ということらしい。
箕岡や長峰と共に、「灘区の屋根」をなす。

摩耶ケーブル下から東に向かって、気持ちよく延びる道。

神戸大学の国維寮は、昭和41-42年の建築とされる。

建物は古めかしく、男子専用学生寮の趣きなのだが、中庭の石垣は、妙に味わいがある。何かの遺構だろうか。

敷地の脇には、「頌徳碑」の文字が刻まれた石碑が佇む。

かつて福住通にあった湊川高等実業女学校(湊川高等女子職業高校)が、阪神大水害で被災した犠牲者を追悼するために建てられたものであるという。

現在、湊川高等実業女学校の流れを汲む湊川短期大学(三田市)に、石碑を移転する計画が進行中とのことだ。(※毎日新聞2008年7月28日・神戸版参照)

摩耶ケーブルの駅前には、天上寺への道筋を示す石柱がある。草に隠れていて確認できなかったが、石は「摩耶十八丁」と記された丁石であるという。

1丁は約109メートル、36丁で1里。つまり18丁は半里で2キロメートル弱ということになる。元は別の場所に設置されていたものがここに移設されたそうだ。

春には桜のトンネルとして楽しませてくれる桜並木だが、今の時期には、照りつける真夏の日差しを遮る濃厚な日陰を与えてくれるのがありがたい。

次回は「高羽(字滝ノ奥)」(高羽町ではありません)の予定。


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