2008年 2月
« 1月   3月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
242526272829  
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
最近の投稿
2013年3月25日(月曜日)
第88話「備後町」
2012年3月11日(日曜日)
第87話「琵琶町」
2012年3月4日(日曜日)
第86話「日尾町」
2010年12月12日(日曜日)
第85話「稗原町」
2010年9月26日(日曜日)
第84話「原田通」
灘の旅人 月別過去ログ
灘の旅人 カテゴリ一覧
灘の旅人 最近のコメント
最新の灘イベント情報
予定なし

2008年2月17日(日曜日)

第44話「篠原台」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分49秒

ナダに中心と周縁があるとしたら、篠原台は周縁の空気を色濃く帯びた地域だ。

昭和53年に「篠原台」の名前が付けられたという。

その名の通り篠原の高台に位置しているが、
整然とした住宅地の部分と、混沌とした部分があるように思う。

町名が付けられた昭和53年までに、既にかなり開発が進められていたはずだ。
神戸大の学生が棲んでいそうな「〜館」「〜荘」も、篠原台ではバリバリの現役だ。
他の多くの学生は「大学に上がる」と表現するのに、
この町に暮す学生たちだけは、「大学に下りる」と表現するのだ。

坂の町は、他にもたくさんある。
でも、篠原台の家々からは「斜面地に住む」という強い意志が滲み出ている気がする。

具体的に言えば、表札の出た玄関から果てしなく登る階段。

そもそも、住宅自体が階段状になっているのだけれど。

白い息を吐きながらフゥフゥと坂を登っていたら、雪が舞い始めた。
雪が積もり始めれば、タクシーすらこの町には上がってきてくれない。
炭山橋を渡ったところで、「ここから上は無理」と下ろされてしまう。
決死の覚悟で凍り付いた雪道を登って帰宅した話を聞くことが多い。

周縁では、自然の力が勝ることが多いのかもしれない。


TrackBacks

このコメントのRSS

TrackBack URL : http://www.nadatama.com/modules/wordpress5/wp-trackback.php/49

この投稿には、まだコメントが付いていません

コメント

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。

31 queries. 0.027 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress