山登りが好きだった父は、子どもの僕によく山の話をした。
北アルプスの名峰、槍、穂高に続いて、烏帽子岳という尖がった山があるのだと聞いた。
昔の人は尖がったものや三角のものには何でも烏帽子という名前をつけたようで、
烏帽子という名の山は全国各地にあるという。
烏帽子町の烏帽子も、頭の上に乗せるアレの形がルーツになっているという説がある。
田んぼの形が烏帽子の形をしていたそうだが、
烏帽子の形と言われてもディテールが思い浮かばない。
調べてみると、烏帽子といっても平安貴族っぽいものから、
相撲の行司さんが頭に載せているものまで、いろんなタイプがあるようだ。
烏帽子町の田んぼは、どんな形の烏帽子だったのだろう・・・。
そんな烏帽子町の名前を冠にした烏帽子中学校は、現在改築工事の真っ最中。
すぐ北側にある県営烏帽子団地も、建て替えを控えているのか少し寂しげな雰囲気。
もう少し行くと、南側に関西古物定市場。
建物の中では、まさに競りの真っ最中。
関係者以外はちょっと入れなさそうな熱気。
すぐ北に上がれば、灘が誇る花火専門店「クリス」さん。
ご主人の苗字の読み方が「クリス」なだけで、
もちろん欧米系の人がやってるわけではない。
夏でも冬でも「特売中」の看板を下ろさないところが粋だ。
卸のお店のような雰囲気で、なんとも通好みな感じだが、もちろん小売している。
これまで、花火シーズンには毎年のようにお世話になっている。
せっかくなので、烏帽子町の地蔵の祠を紹介しておきたい。
一つ目は烏帽子公園にある灰色ペンキのリーゼント祠。
屋根を継ぎ足して庇を長くしてるのがチャームポイント。
お地蔵さんが濡れることはなさそう。
二つ目は烏帽子中学校の前にある総御影石祠。
扉部分も御影石でできているのがポイント。
かなり新しい感じなので、最近新調されたのかもしれない。
烏帽子町は3丁目までと、少し小さめサイズ。
前回の上野通は8丁目まであったので、少し物足りない感じかも。
次回は王子町の予定!