浜田町、というぐらいなので、かつては海辺であったことは間違いない。
旧八幡村が海とつながっていた、唯一の場所でもある。
浜田町の丁目の並びは、ちょっと不思議だ。
浜田町は、阪神新在家駅から南東方向に広がる、およそ200メートル四方の区画だが、
南東側4分の1が1丁目、北に上がって43号線の北側に2丁目と3丁目、
再び43号線の南側に渡って、区画の南西部分が4丁目となる。
浜田町2丁目、浜田公園を東に望んだ直線上には、阪神石屋川駅がある。
細長い公園は、かつて阪神電車が走った名残である。
季節柄、公園ではちょうど盆おどりの準備が進んでいるところだった。
43号線の頭上には阪神高速が聳え、運河の南側には神戸製鋼の製鉄所が広がる。
巨大な構造物や工場と隣り合うため、住宅と工場が混ざり合う浜田町の人間臭さが心地よい。