高羽という地名は、平安時代の史料に現れるというから、古より伝わる由緒正しき地名である。
「鷹」にまつわる説もあるが、高=タカ=タケ=竹、羽=フ=ウ=生と読んで竹が生えた地だという説もあり、その由来は定かではない。
高羽川渓谷は、阪急と交差する南北で深みを見せる。
丹生神社は、水神が祀られているという。
高羽川沿いに建てられていて、祀神の由来や由緒は定かではないが、水が不足しがちな六甲の裾野の村々に水をもたらす神だったようだ。
だがV字に切れ込んだ高羽川の険しさを見ると、時に猛威を振るった水神を祀ったのではないかという気もしてくる。
最近改修工事が終わった高羽小学校の姿。
以下は前の校舎のお別れ会の時に撮った写真。
そして、高羽小学校すぐ西隣の高羽公園。
震災後、この公園に並んでいた仮設住宅に3年ほど通った記憶が蘇る。
だが、今はもう、何の痕跡もない。
側溝の上に店を構えていた靴と傘修理の「正直屋」さんも、跡形も無く消えてしまった。
おもろうて やがて哀しき 高羽道