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2008年6月22日(日曜日)

第57話「水道筋2」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分39秒

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは

買い物帰りの人や銭湯に向かう人たちと、ポツリポツリとすれ違う黄昏時の水道筋2丁目。

閉まっていくシャッターを眺めていたら、ふと徒然草を思い出した。

明日の朝、今日と同じように開くシャッターだからこそ、

心おきなく、一枚ずつのシャッターを味わうことができる。

シャッターは、一軒ずつのお店の、夜の表情。

つまり、お店のまぶたみたいなものだ。

雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。

弧を描く細道や、路地裏の裏に隠れた石垣の片鱗が、

水道筋に人が集まり始めたころの風景を想像させてくれる。

ところで、市場は迷路のようだと言う人がいる。

違うと思う。

迷路が市場に似ているだけの話だ。

かつてメルマガnaddistにも紹介された、市場のトイレ。

「魅惑の雪隠」

「畑原トイレ昭和アメイズ」

迷路が、市場だということを証明してくれるだろう。

もう既に、どこからアプローチしたらいいのか分からない。

こんなところや・・・

こんなところを通って・・・

途中で「川」の脇を通り抜けます。

トイレの写真は省略しますが、

どうしても水道筋2丁目〜畑原市場あたりでトイレに行きたくなったら、

市場の人に尋ねてみてください。。。

そうそう。

このマンホールの下は、「川」が流れているそうですよ。

地図を眺めたり、市場をウロウロして、幻の「川」を探してみてはいかがでしょうか。


2008年6月8日(日曜日)

第56話「水道筋1」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分43秒

「水道筋」は、地名というよりも、むしろ動詞に近い意味を持つ言葉だと思う。

実際には、地名としての水道筋が広がる範囲と、
動詞としての「水道筋」が広がる範囲は違うのだけれど。

水道筋1丁目あたりは、商店街の北側の並びは篠原南町、
南側の並びが水道筋という町名になっている。

山手幹線の南側のバス停あたりも、町名としては水道筋になっている。

地名としての水道筋には、市場のような陰影を感じることが少ない。

「エルナード」という、ちょっとよそ行きな感じの名前が付いたからだろうか?


2008年6月1日(日曜日)

第55話「水車新田」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分22秒

大石川/都賀川は阪急と交差するあたりで六甲川と杣谷川に分かれ、
六甲川をグイグイと遡って大土神社の上。

六甲ケーブル下駅の方に行く支流と、
六甲トンネルの川へ上がる本流への分かれる場所。

この場所が水車新田にあたる。

谷を吹き下ろしてきた風が冷たい。

水車新田とは言うものの、水車の面影はなく、

コンクリート製の堰堤を落ちる水音だけが響く。

江戸時代、最盛期には25基の水車が稼働していたというが、

どう頭を捻ってみても、そんな光景は想像できない。

その後、菜種絞りから精米へと転換し、灘の清酒業を支え、

明治大正と時代を経て、阪神大水害を契機に水車小屋は完全に消滅したという。

水車が稼働していた頃、鶴甲の団地や住宅街はなかったはずだから、
地形的には今とは全然違っていたのだろう。

灘にも活きのいい水車があれば、きっと楽しいに違いない。


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