花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは
買い物帰りの人や銭湯に向かう人たちと、ポツリポツリとすれ違う黄昏時の水道筋2丁目。
閉まっていくシャッターを眺めていたら、ふと徒然草を思い出した。
明日の朝、今日と同じように開くシャッターだからこそ、
心おきなく、一枚ずつのシャッターを味わうことができる。
シャッターは、一軒ずつのお店の、夜の表情。
つまり、お店のまぶたみたいなものだ。
雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
弧を描く細道や、路地裏の裏に隠れた石垣の片鱗が、
水道筋に人が集まり始めたころの風景を想像させてくれる。
ところで、市場は迷路のようだと言う人がいる。
違うと思う。
迷路が市場に似ているだけの話だ。
かつてメルマガnaddistにも紹介された、市場のトイレ。
迷路が、市場だということを証明してくれるだろう。
もう既に、どこからアプローチしたらいいのか分からない。
こんなところや・・・
こんなところを通って・・・
途中で「川」の脇を通り抜けます。
トイレの写真は省略しますが、
どうしても水道筋2丁目〜畑原市場あたりでトイレに行きたくなったら、
市場の人に尋ねてみてください。。。
そうそう。
このマンホールの下は、「川」が流れているそうですよ。
地図を眺めたり、市場をウロウロして、幻の「川」を探してみてはいかがでしょうか。