伯母野とは、日当たりのいい山間の平地を指す地名だという。
建築家の安藤忠雄センセーは、そんな地名の由来を知って、
「六甲の集合住宅」プロジェクトをこの場所に決めたのだろうか。
(ちなみに第Ⅰ期は前回紹介した「篠原」エリアのようです。)
灘の住宅地エリアの最上部で、六甲の山際とせめぎ合うように開発が
進められてきた篠原伯母野山町では、六甲グランドヒルズ、ジークレフ六甲の丘、
松蔭女子学院、六甲学院と、巨大なマンションや学校施設が立ち並んでいる。
(天候不順と筆者帰省のため、写真がありません。。。)
ところで、このあたりの大規模マンションには、
必ずと言っていいほど「六甲」または「六甲台」という名が冠せられている。
阪神電車の沿線あたりまで下ってくると、
急に「灘」なんて名前が付いたマンションが増えてくるし、
少し西に行けば「摩耶」とか「高尾」なんて名前が付いたマンションが
意外とたくさんある。
だから、このあたりにも「叔母野山ヒルズ」(?)とか、
そんな名前の大きなマンションがあってもよさそうなものだが、
そういうわけにはいかないということだろうか。
(後編に続く)