神戸市の住民基本台帳によれば、2007年11月現在16世帯38人ほどの人口が
あるとされる篠原地区(小屋場山、シル谷、仲山)。
北でも南でも本でも中でも伯母野山でもなく、「篠原」である。
六甲山の山中は、基本的には旧村の入会地(薪炭や茅を採取するための村の共有地)
で構成されているため、等高線が込み入った山腹あたりを
地図でよく見ると「高羽」「畑原」「五毛」などの旧村名が
「字」として残されている。
「篠原」は、篠原村のかつての入会地だったエリアなのだろうけれど、
谷沿いに山の中腹まで開発が進んだ結果、
入会地が部分的に売られて宅地化が進んだということなのだろうか。
で、このエリアにアクセスするために六甲川の支流、日柳川の上流部を目指す。
途中、海星病院の西側にある道路には、こんな看板。
約3m弱の道路の中央1m部分だけが公道、両脇の1mずつが私道ということになっているようだ。
迷惑にならないように、ソロリソロリと谷沿いの坂道を上がっていく。
寂しい山道の孤独な雰囲気に負けず、やーやーと突き進んでいく。
でも、そのまま行くと誰かの家の庭先に入ってしまいそうなので、
ちょっと挫けて、スゴスゴと引き返してきた。
さらにこの奥地に進んでいくと、
「篠原隠小屋山」という地名があるらしい。
行ってみたい・・・。