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さて。
前回、第25話では春日神社の大楠の話ばかりになってしまい、
だんじりや地蔵盆について触れるのを忘れていた。
何年か前に撮影した写真が何枚かあったので、
それを紹介しながら「神前町 だんじり・地蔵盆編」としてみたい。
灘区に長いことお住まいの方には違和感がないのかもしれないが、
神戸に来て生まれて初めてだんじり小屋を見たときの衝撃は忘れられない。
あの背の高い細長い倉庫の中には、
いったいどんな「マシン」が納められているのか興味津々だった。
少し広い範囲の話になるが、
大阪湾の周辺だけで800台弱ぐらいのだんじりがあると言われている。
手元の資料によれば、都賀のだんじりは明治時代に作られたもので、
平成5年に大阪市内からこの町にやってきたものとされている。
高さ3.7メートル・長さ6.3メートルは、
篠原のだんじりに次ぐ、灘区内で2番目の大きさである。
灘区内のだんじりは、昭和30-40年代にかけて中断する時期があったものの、
昭和50年代には復活を遂げた。
御輿が中心だったこの地区でも、だんじり復活ブームを受けて、
だんじりを入手して祭りを盛り上げようという話になった。
現在、だんじりの出番は現在、春と秋の年に2回程度。
灘のだんじり風景を盛り上げる大切なだんじりのひとつだ。
※関連記事:naddist[020420-122]こんチキチキマシン猛レース
だんじりも大いに盛り上がるわけだが、
8月23日の地蔵盆も忘れてはならない。
神前町では、神前住宅の公園や春日神社の東にある結縁寺の
お地蔵さんなどで地蔵盆が行われている。
僕にとっては、だんじりも地蔵盆も神戸に来て初めて知ったものばかりだ。
だんじりと地蔵盆、灘の祭りの風景だ。
そして、灘にはもっともっとたくさんの「祭りの風景」がある。
灘にいるかぎり、思う存分満喫したい。
次回は「岸地通」の予定。
※参考資料:木村清弘『だんじりが百倍楽しめる本』1998年。