北、南、そして東に分かれた大石村の名残を探すわけでもなく、
春の陽気に誘われて、あてもなくふらふらと歩く。
統一地方選の選挙戦もクライマックスに差し掛かろうとしている金曜日の昼下がり。
幹線道路だけでなく、静かな住宅街の中まで選挙カーが入り込んで、
「最後のお願い」が続く。
選挙カーでマイクを握るあの人と私は、4年に一度だけ、
一方的にお願いされる関係なのかな・・・と、ふて腐れてみたりする。
もっと日常的な意思疎通にもとづいて一票を投じたいんだなぁ、なんてぼやきは、
遠くから名前を連呼する声にかき消されてしまった。
ところで、大石北町には「丁目」がない。
しかし、毎回1丁目を出発点にしているので、
やはり、それっぽいところから始めたい。
とりあえず一番南東の角、都賀川と43号線がクロスしているとこ・・・ということで、
大石交番の近くまで行ってみる。
菜種の収穫(?)のためなのか、
交番の裏には咲き終えた菜の花が山積みになっていた。
それにしても、この町には「大石北町自治会」や「財産区」の表記が溢れている気がする。
大石村から引き継いだものが、多く残されているということだろう。
花壇など、かなり気合いがこもった手入れがされてて、すごいと思う。
それにしても妙に気になったのは、震災の気配。
真新しいミニ開発だけが気になるというだけではない。
生い茂る成熟した木々や植木の間に、建物が納まっているような感じがするのだが、
植物と建物の間に、ポツリポツリと震災が残っているような感じがする。
この町だけが特別なのではないのは分かっているけれど、なぜだろう。
次回は大石東町の予定。