町を歩いていて、ふと目をとめる。
気になって仕方ないので、引き返してみる。
立ち止まって、じっと見つめてみる。
心の底から何かが沸き上がってくるようなものがあれば、それは芸術だと思う。
たとえそれが、何気ない看板や建物や道路や公園だったとしても。
えてしてそういうものは、設置者が予想だにしなかった場合が多い。
大石東町で、そんな芸術に出会った。
大石東町1丁目の市営住宅の西隣。
ゴリラと、コアラ。
どうして、こういう対面状態で設置したのだろう。
彼らの会話が聞こえてきそうではないか。
この2頭の動物が、どんな会話をしているのかを想像していただきたい。
頭の中に浮かんだその会話は、自分自身の心の奥にひっかかっている対人関係や心理状況を反映しているとしたらどうだろう。
コアラが自分で、ゴリラがあの人。
または、ゴリラが自分で、コアラがあの人。
「あんた、ええかげんにせぇよ、ほんまに。何べん言うたらわかるねん!」
「すんません・・・。ほんまに、すんません・・・。」
ちなみに私の場合は、こういう会話ばかり思い浮かんだ。
どうしたらいいんだろうか。。
実はもう一匹、気になる動物がいる。
大石東町3丁目の市営住宅内の児童公園。
その仕草から、通称「サルパンダ」と呼ばれることもあるという。
使い込まれた雰囲気(?)から察するに、コウコウ・タンタンの大先輩のようだ。
私には、「どうもすみません」と言ってるようにしか思えない。
みなさんには、どんな声が聞こえるだろうか。
大石東町の動物遊具は、大人の心を映す鏡のようだ。
次回は、大石南町の予定。