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2006年10月30日(月曜日)

第3話「赤坂通」

カテゴリー: - aiai @ 12時22分11秒

灘区の西半分は、地層のように細長い「通」が重なり合う。

上から高尾通、五毛通、薬師通、国玉通、上野通。そして赤坂通。

「通」って言うくらいだから、どこかにそんな名前の道があるのだろうか。

赤坂通は2本の道に挟まれている。北側の道が赤坂通りなのか、南側が赤坂通なのか。

それとも北と南の真ん中に、見えない「通」が貫いているのだろうか・・・。

謎は深まるばかりだが、さっそく1丁目から西に向かって歩き始めよう。

赤坂通1丁目1番地、旅はここから始まる

それにしても、赤坂通は壁がいい。

蔦が生い茂り、柿や夏みかんがたわわに実る。

古い洋館風のお宅の赤レンガの壁。凸凹感が楽しい。

蔦に覆われた壁の上には、柿や夏みかんがたわわに実っている。レンガの壁も味わい深い。

壁一面のタバコ自販機。むしろ自販機そのものが壁なのだろう。

猫が集まる赤いコーン?

タバコの自販機で壁を作るもよし。赤いコーンに猫が集まるもよし。嗚呼、赤坂通り。(?)

新しく作る壁も、こういう石垣にするんですねぇ。

マンションの新築に合わせて作り直したようです。聳えています。

大事な大事な石垣なのです。

見慣れた花崗岩の石垣。整然とお城のように積み上げられたものもいいが、何度も補修してツギハギだらけの石垣も味がある。

「ど根性石垣」とでも呼んであげたいケナゲさ。セメント職人の粋な計らい?それとも手を抜いただけ?

セメントで塗り固めた石垣から、ど根性で顔を出す石の姿も、どこかいじらしいように思えてならない。

赤坂通8丁目。白い倉庫の左側に、ちゃんと祠がありました・・・。


いよいよ赤坂通の旅も8丁目にたどりついた。白い物置の中にお地蔵さんが入っているのかと思ったけれど、よく見たらすぐ隣に祠があった。。。

新しく建て替えている家も多い赤坂通。何気ない住宅街だからこそ、味のある石垣や壁は大事にしたいなぁと、夕暮れに染まる秋空の下で旅人はつぶやいた。

次回は「赤松町」の予定です。


2006年10月20日(金曜日)

第2話「青谷道」

カテゴリー: - aiai @ 09時56分50秒

旅は道連れ、世は情け。

もし人生を道にたとえるならば、人生には逃げ道近道回り道がつきものでございます。

ということで、「第1話 青谷町」の番外編として「青谷道」を訪ねてみました。

なぜ番外編なのかと言えば、青谷道は「青谷町」じゃないんです。しかも、実は一瞬だけ灘区じゃないところを通るんです(小声で)。

ということで、こっそり静かに青谷道に分け入ってください。

なにしろ「無言地帯」ですからね。
無言地帯

青谷川(西郷川)には、天然の「滝」があります。

水音に誘われるままに、脇道に吸い込まれてみてください。

小さな小さな滝ですが、谷の奧でひっそりとほとばしっています。

いいですね、青谷道。いいですね、青谷の滝。

ただし、足元にはくれぐれもご注意。無言地帯にサイレンは無用です。

青谷の滝

青谷道を上ること、10分弱。

そろそろ汗ばみ始めた旅人は、懐かしい茶畑の風景に出会います。

「静香園」の茶畑を眺めて立ち止まりながら、ふるさと静岡を思い出します。

そして9年前、はじめてこの茶畑に出会ったときのことを・・・・。

・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ある冬の日、僕は見知らぬ山道を歩いていました。

何かに取り憑かれたように奧へ奧へと進んでいくと、茶畑がありました。

(ここは神戸だぞ。こんなところに茶畑にあるわけないじゃないか!)

(静岡を離れて一年も経って、無意識の望郷の念から幻覚を見ているんだ!)

そんな疑念と葛藤が渦巻いた時、奥の建物からひょいと女性が出てきました。

「こちらでお茶でもいかがですか?」

(うわっ、出た!! 絶対、狐か狸が化けてるに違いないって!?)

ところが「お茶」と聞いて、身も心もすっかり茶畑に奪われた静岡人。

気がついたら、山奥のお茶屋に上がり込んで、お茶を御馳走になっていました。

隣の茶畑で育てたお茶をいただきながら、世間話やお茶話に花が咲きます。

お茶屋の窓に野鳥がぶつかる話や、雨の日の話、山と街を行き来するお茶屋の暮らしのことなど、いつまでも楽しい話が続きます。

美味しいお茶に酔いしれながら「ほうほう」と頷いていたら、すっかり時が経っていました。

「どうもごちそうさまでした」

「次は暖かい季節にいらっしゃいね」

お茶屋を後にしてふと我に返ったとき、ものすごく不安になりました。

もし茶畑が消えていたらどうしよう。30分ぐらいだったのに、実は3日ぐらい経ってたらどうしよう・・・。

恐る恐る茶畑を振り返ったとき、目の前には最初と同じ茶畑が広がっていました。

僕は「ふぅ」とため息をついて、来た道をとぼとぼと帰りました。

静香園の茶畑

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・

そんな9年前の出会いを昨日のことのように思い出しながら、青谷道をさらに進みます。

静香園のすぐ奧には「あけぼの茶屋」ゾーンがあります。

あけぼの茶屋


青谷道を歩くと、「つくばね会」の名前をあちこちで見かけます。正式には「神戸つくばね登山会」。発足は、なんと大正時代だそうです。当時の摩耶ケーブル社長が発起人となり、貿易商社の番頭さんなどを中心に設立された神戸最古の由緒ある登山会です。

この「あけぼの茶屋」ゾーンは、「つくばね会」をはじめとした登山者の方の憩いのスペースとしてだけではなく、鉄棒や卓球場(青谷みどり会)さえもあるんです。聖地摩耶山に至る青谷道の、懐の深さを思い知った気がします。

みどり会の卓球場



あけぼの茶屋からさらに登ること約10分。不動明王を祀る大龍院に到着です。

不動明王のぼり

神戸ラーメン第一旭には「銀座本店」があるのか!?と衝撃の事実に腰を抜かすわけですが、ここまで青谷道を登ってくれば、「心」が大事なんだと気が付きます。(?)

つまり「心」なんです・・・

さらに登ると巨大なヌリカベに道を遮られて、青谷道の旅はここまでとなりました。

ぬりかべ?ほんとは「北畑第二砂防ダム」です。

少し息苦しくなってきたのは空気が薄いせいか、灘区をほんの少し出てしまったためか・・・。

(体力不足なだけです)

嗚呼、青春の青谷道。

無言地帯を避けながら、「青い山脈」を歌っちゃいましょう。

※亀ノ滝砂防ダムの脇を通過する際、一瞬だけ中央区を通過するので、通行の際は十分にご注意下さい。(何を?)

ということで、次回は「赤坂通」の旅をお届けする予定です。

おたのしみに☆


2006年10月15日(日曜日)

第1話「青谷町」

カテゴリー: - aiai @ 01時52分19秒

何ごとにも、順番というのは大事です。

灘八十町の旅、最初にどこから手を付けるべきでしょうか。一週間ほど悩みに悩んだ末、「あいうえお順」を採用することにしました。特に意味もなく、ランダムな並びになるんじゃないかと期待できるわけでして。

ということで、厳正なるあいうえお順によって選ばれし最初の旅は「青谷町」です。

まずは、青谷町1丁目の住民の方々に挨拶しなければなりませんね。

そう思って、地図をペラペラとめくってみました。

「おっ!?」

あまり詳しく書くと個人情報保護の問題がありますので、表札だけ書いておきます。

「ミナミシロサイ」さん
「ダチョウ」さん
「マサイキリン」さん
「カバ」さん
「レッサーパンダ」さん

もうお分かりかと思います。王子動物園の北側、「草を食べる動物」エリアが青谷町1丁目にあたります。

青谷町1丁目の住民、ダチョウさん

(ダチョウさん発見。ある意味、盗撮か?)

青谷町はそこから北に向かって2丁目、3丁目、4丁目と伸びていきます。

動物園から北に上がると、海星、松蔭とミッション系女子学院が並びます。時間帯を間違えると、旅人は無数の女子に囲まれて緊張の冷や汗を流す羽目になりますのでご注意されたし。ええ、本当に冷や汗です。オッサンは無力です。。。

灘区内で、「青」という色の名前が付いた地名はここだけのようです。青谷町から摩耶山に至る深い谷を青ヶ谷と呼ぶそうです。この森の色こそが青谷の「青」なのです。でも、木々の「青」だけが「青」ではありません。流れ出す青谷川(西郷川)を流れる水の青、松蔭の「松」も、海星の「海」も、青谷の青を演出しているかのようです。

青の時代で知られるのは天才画家ピカソですが、松蔭女子学院の校歌の楽譜の表紙は、洋画家・小磯良平氏が描いたものだそうです。小磯氏の代表作「斉唱」の凛とした空気も、この青谷の「青」と通じるところがあるのかもしれませんね。

青谷町の旅は、次回「青谷町・番外編」に続きます。

お楽しみに。


2006年10月9日(月曜日)

灘旅コトハジメ

カテゴリー: - aiai @ 16時27分54秒

灘の旅人、aiaiです。

めくるめく灘の旅に出かける前に、ほんの少し雑談を。

急いで出かけても仕方ないですし。

私たちはいま、鉄道や高速道路やジェット機が人やモノや情報を運ぶ現代社会に暮らしています。

どこにも行かなくても、テレビやインターネットで世界旅行を味わえます。

旅は、身近になりすぎてしまいました。

いや、旅はどこにあるのでしょうか。

旅とは、知ってることと知らないことの間にあるものだと思います。

いつまで経っても灘のまちを知り尽くせない私は、永遠の灘の旅人なのかもしれません。

見慣れた場所のすぐ隣に、いつもの道の裏路地に、めくるめく灘の旅が待っているかもしれません。

いつもの灘を、旅人の灘に。

このコーナーでは、旅人目線で味わう灘をお届けしたいと思います。

まずは「灘八十町の旅」に出かけます。

お楽しみに。

灘の夕暮れ


2006年10月8日(日曜日)

灘八十町の旅 もくじ

カテゴリー: - aiai @ 23時43分08秒


灘の旅人 もくじ


灘旅コトハジメ

第一話「青谷町」

第二話「青谷道」

第三話「赤坂通」

第四話「赤松町」

第五話「天城通」

第六話「泉通」

第七話「一王山」

第八話「岩屋北町」鉄道編

第九話「岩屋北町」トンネル編

第10話「岩屋北町」阪神岩屋編

第11話「岩屋中町」

第12話「岩屋南町」

第13話「上野通」前編

第14話「上野通」後編

第15話「烏帽子町」

第16話「王子町」

第17話「大石北町」

第18話「大石東町」

第19話「大石南町」

第20話「大内通」

第21話「大月台」

第22話「大土平町」

第23話「上河原通」

第24話「神ノ木通」

第25話「神前町」

第26話「神前町」だんじり・地蔵盆編

第27話「岸地通」

第28話「記田町」

第29話「楠丘町」

第30話「国玉通」

第31話「倉石通」

第32話「高徳町」前編

第33話「高徳町」後編

灘の旅人も一周年!

第34話「五毛通」

第35話「桜ヶ丘町」

第36話「桜口町」前編

第37話「桜口町」後編

第38話「鹿ノ下通」

第39話「篠原」

第40話「篠原伯母野山町」前編

第41話「篠原伯母野山町」後編

第42話「篠原北町」前編

第43話「篠原北町」後編

第44話「篠原台」

第45話「篠原中町」

第46話「篠原本町」

第47話「篠原南町」

第48話「下河原通」

第49話「将軍通」

第50話「城内通」

第51話「城の下通」

第52話「新在家北町」

第53話「新在家中町」

第54話「新在家南町」

第55話「水車新田」

第56話「水道筋1」

第57話「水道筋2」

第58話「水道筋3」

第59話「水道筋4,5」

第60話「水道筋6」

第61話「千旦通」

第62話「曽和町」

第63話「高尾通」

第64話「高羽字滝ノ奥」

第65話「高羽町前編」

第66話「高羽町後編」

第67話「土山町」

第68話「鶴甲前編」

第69話「鶴甲後編」

第70話「寺口町」

第71話「徳井町」

第72話「友田町」

第73話「中郷町」

第74話「永手町・前編」

第75話「永手町・後編」

第76話「中原通」

第77話「長峰台」

第78話「灘北通」

第79話「灘浜町」

第80話「灘浜東町」

第81話「灘南通」

第82話「畑原通」

第83話「浜田町」

第84話「原田通」

第85話「稗原町」

第86話「日尾町」

第87話「琵琶町」


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