子どもたちには目一杯灘の四季を感じて欲しい。
秋は実り、本能に持つ狩猟採集欲を掻き立てられる季節。
楽しく美味しい一石二鳥を味わいに杣谷へ繰り出した。
護国神社前交番から長峰坂を目指す。
登り口にクヌギの実が落ちている。
我先にと拾って袋に入れる子どもたち。
拾ったどんぐりで何をするわけでも無いのだが、
見つけたら拾いたくなるのがどんぐりである。
坂の半ば、マンションの垣根にイヌマキが植わっている。
この実が甘く、食べられることを
どれだけの人が知っているだろうか。
一つだけ失敬、得体の知れない物を食べてみる勇気、
発揮すれば笑顔がこぼれる。
長峰霊園の市民トイレ付近にある柿、実は渋くないそうだ。
道路には柿の種が落ちている。
カラスがむしって食べたのだろうか。
川沿いには熟れすぎた実が葉のない枝にぶら下がっている。
柿なら山にもあるさと杣谷の入り口に向かう。
わき水の前で一休み。
流れる水に心躍るのは夏だけではない。
靴を脱ぐと言う子どもたちを諫めながらフェンスに目をやると
たくさんのカタツムリが水気を求めて並んでいた。
こら、カタツムリまで袋に入れちゃいけない。
さあ実りの宝庫への入り口まで着いた。
続きはまた後日。