鳴り響くだんじり囃子、年番は五毛の衆。
子どもたちは稲荷の後ろにまで駆け巡り、
引率の親はもう我が子がどこにいるのかわからない。
中心部だけ投光器に照らされた薄暗い境内は
子どもたちの歓声で昼よりも明く感じる。
今日(10/17)は五毛天神の秋祭り。
天神様に子どもたちの元気な姿をお見せする日。
神前腕相撲大会が執り行われている。
力自慢、祭り好き、参加賞狙い、
それぞれの思いを胸に秘め、
集まった小学生100人は学年毎に腕相撲を取る。
男子も女子も関係ない。
相手は永遠のライバルか、それとも気になるあのコか。
いずれにしても胸の鼓動は収まらない。
いざ尋常に!
その精神が最後まで貫かれないのが子ども流である。
「しんどいからやめてん」
「あいつ、合図よりもちょっと早く始めてんで」
「周りが笑かすから力抜けてもたわ」
そんな言葉を並べても、ちゃんと心には悔しさを秘めている。
大丈夫、それをバネに明日からまた頑張れ。
ウチの学童には1年生のチャンプと2位がいる。
とても嬉しいのだが、頼むからそのパワーで僕を倒さないでくれ。