子どもの心を惹き付けるもの
丸いもの
飛ぶもの
動くもの
光るもの
回るもの
乗るもの
振るもの
音が出るもの
サラサラしたもの
モコモコしたもの
(まだあるかもね)
ケシ粒はサラサラしたものだ。
美野丘小からの帰りに、丸山公園への途中に、
そして高尾公園で、今ならどこでも手に入る。
大人にとってはただの雑草。
子どもにとってはオモロいおもちゃ。
今週はヒナゲシの種取りに出かけた。
ヒナゲシの実は二度おいしい。
中身の種はたくさん集めて楽しい。
実のてっぺんに付いている黄色い蓋は
放射状の模様があってお花みたい。
僕らは「お花マーク」と呼んでいる。
裏紙で袋を作って散歩に出かけた。
摩耶学童裏の空き地で、近所の駐車場で、
上野だんじり庫南入ルの道ばたで、
子どもたちは花期を終えたヒナゲシに群がる。
何に使うわけでもない種を、お花マークを、
ただひたすらに袋に流し込む。
収穫に喜びを感じる農耕民族の血のせいだろうか。
それともオタッキーなコレクターにも通ずる
蒐集欲とでも呼ぶような気持ちだろうか。
多くの子は、きっと家でゴミ箱行きにしてしまっただろう。
一時の楽しみ、それも有り。
「家の庭に埋めたよー。」
2年生の女の子は言う。
あの量の種を埋めたら来年庭はエラいことになるだろう。
しかし、本人は生えてくるまですっかり忘れていることだろう。
そんなタイムカプセル的な楽しみも、また有り。