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2007年7月13日(金曜日)

浜で遊ぶ

カテゴリー: - WACK! @ 13時10分47秒

足元で大石川の力強い流れと押し寄せる波がせめぎ合う。
ほんの10メートル先にはボラがのんきに泳ぎ、海鵜が潜る。
目に映る灘浜大橋とケーソンに人間の営みを罪悪的に感じながら
しかし、そんな中でも生きている物たちの営みに感謝した。

そう、人間が棲み処である海辺を激変させた今も
一部の生き物たちは力強く生きているのだ。
それを肌で感じられるのが大石川の河口なのである。

大石川河口付近

海水浴場のように砂を入れたわけではない灘の浜は
引き潮の時だけその姿を現す。
そこには漬け物石くらいの岩が無数に転がっている。
よいしょと半分転がすと、出るわ出るわカニの群れ。
急いで捕らなきゃ別の岩に逃げ込んでしまう。
これを転がせ、あっちもよろしく、
次から次へと子どもたちにせがまれる。
きりがないのでセルフでよろしく。

ケーソンの隙間

ひび割れたケーソンの隙間。
徐に覗くと、カニがびっしり並んでいる。
手前には小さいカニが、奥には大きなカニ。
カニのコミュニティは弱肉強食のようだ。
子どもたちは必死に棒でつつくが、
ここのカニは中々捕れない。
子どもたちはひとしきりチャレンジしたら
再び岩の方へ戻っていった。

ケーソンの壁面は貝やヤドカリの宝庫。
数え切れないほどの貝がへばりついている。
無差別に捕獲すると、貝とヤドカリが半々くらいだ。
こちらはほとんど抵抗しないので、捕りたい放題。
触手を引っ込めたイソギンチャクもちらほら見られる。

全部カニ
 
こういう遊びの時、子どもたちはすばらしい集中力を見せてくれる。
黙々、黙々黙々、でかいのおった!、どれー?、黙々…。
入れ物がいっぱいになり、満足するまで続いた。

カニ相撲

みんなで集まって収穫を披露する。
そして、思い思いに遊ぶ。
カニ相撲(両方逃げる)、エサやり(食べるわけ無い)、ヤドカリ引っこ抜き(残酷)
それぞれの楽しみを満喫した。

灘に浜と磯を取り戻す。
僕の密かな野望である。
こんな楽しみが知る人ぞ知るではもったいないと思うのだ。
すぐ近くの製鉄所さんは環境教育に熱心だ。
どうだろう、敷地の一部を元の浜に戻してやってもらえないものだろうか。


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