昨晩の見立てでは台風一過の青空が広がるはずだった。
準備の時も、すっきりはせずとも時折日の差す天候だと思っていた。
謀ったかのように開始に合わせて土砂降る雨。
それでも楽しみしていた子どもたちの勢いは止まらない。
今年で4回目を迎える「みのおか夏まつり」は
美野丘小の保護者を中心に、学校の先生や地域の人など
有志が集まって行うお祭りである。
地域の団体としてウチの学童も出店させてもらっている。
回を重ねる毎に円熟しつつあるこのお祭りは、
子どものためを思う篤い人たちの熱い思いの結晶だ。
連日坂の上の学校に通い、準備を重ねてきたスタッフさんたち。
雨の場合の想定も抜かりなく行ってきた。
しかし、さすがに今日の急転ぶりには対応を焦ったはずだ。
スタートは切ってしまった。
多くの子どもたちが券を握りしめている。
こんなところで中止にはしたくない。
なかなか止まない雨はグラウンドに水を浮かべ始めた。
かなりの葛藤があったであろう。
雨の中遊びに来た子どもたちの相手をしながら
役員さんたちの決断を待った。
「遊びの広場は講堂へ移動します。各お店はこのまま続けてください。」
よし!そうこなくっちゃ。
たぶんみんなそう思っていたんじゃないだろうか。
悪天候の中でも楽しみにして子どもたちは来ているんだもの。
それに応えて思いっきり楽しませてやろうじゃあないか!
幸い雨は次第に小降りになっていった。
15時からみっちり3時間、途絶えることなく子どもたちは押し寄せ、
夏にしては低い気温も、雨に濡れた服も、気にする間はなかった。
一昨年までは強い日差しに消耗し、
昨年は最初から雨で講堂開催、
今年はこんな想定の難しい天候。
毎年お天道様には悩まされ続けているが、
子どもたちを思う気持ちはそんな悩みもはね除ける。
今年もいいお祭だった。
美野丘の皆さん、愛に溢れるお祭をありがとう。