ゆるキャラブームが続いています。
神戸ではばタン、ワケトンなどが有名なわけです。
はばタンなんか国体終わってもがんばってますからね。
灘区では今年「水道筋汗かきえびす」なるゆるキャラが
生まれました。
先輩たちのように人気が出るかどうかははなはだビミョーですが、
水道筋活性化のため一汗かいていただきたいものです。
ま、新しいキャラクターが生まれてくるのもそれはそれで良い
ことなのですが、やはりご先祖様をわすれてはいけません。
いわゆる街の「古(ふる)キャラ」達です。
元祖街キャラのお地蔵さんを始め、まちなかにはたくさんのふるキャラが
ひっそりと生き続けています。
ここ王子動物園にもふるキャラがいます。
いや、動物じゃないですよ。
ロボットです。いや正確には「ロボット風着ぐるみ」。
石森章太郎原作、なつかしの「ロボコン」です。
ロボコンをはじめロボワル、ロボプー、ロボパーなど
放送コードギリギリのめくるめく「ゆるロボ」たちが、1970年代に
子どもたちの心をがっしりとわしづかんだのは周知の通り。
このロボコンがひっそりと王子動物園で余生を送っています。
かつてロボコンは王子動物園遊園地のシンボルとして人気を博しました。
遊園地入り口で子どもたちを迎えてくれていたのです。
やがて20年の歳月が過ぎその役をアンパンマンへと譲ります。
で、これが王子動物園が偉かったところなのですが、引退したロボコンを
お払い箱にしなかったのです。
ロボコンは「ロボコン広場」という第二のステージを与えられ、
いつまでも子どもたちを見つめることになりました。
しかもいつもピカピカに磨かれています。
うれしいじゃありませんか。
今、灘区では古いものがどんどん失われています。
もちろん新しいものが生まれつつ未来へとつながっていくわけですが、
古いものに敬意を払わない街はきっと奥行きのない街になるはず。
ふるキャラも新キャラも共存できる「多キャラ共生思想」が
今後の灘区が目指すテーマの1つではないでしょうか。