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2007年5月28日(月曜日)

年間パスポートでZOOホーダイ

カテゴリー: - naddist @ 11時53分57秒

ZOOマニアな皆さんならもうすでにお持ちのことだと思いますが
王子動物園にはパスポートがあります。
3000円を払えば1年間動物園入りホーダイ。
(ちなみに東京ディズニーランドの年間パスは45000円)
これさえあれば毎日の散歩コースに王子動物園を組み込むという
ぜいたくもできるわけです。

もちろん小学生のころは、王子動物園は入りホーダイだったわけで
(小人入場無料)放課後ちょっとヒマだったりしたとき、
「動物園行かない?」
ってことになって、動物園を「公園使い」するわけです。
それは灘クミン、いや灘っ子のアドバンテージであり、ちょっとした
自慢だったりしたものです。

ただし、タダだからといってゲートを素通りしようとすると
「アンタら待ちなさい!!」
と係員に呼び止められるわけです。
「タダやからゆうて黙って入ったらアカンやろ?なんて言うんや?」
なんて言うんや?言われても子どもらは困るわけです。
こんにちは、やないなあ…
すいません、も違うなあ…
ありがとう、は浜村淳やなあ…
ごめんやす、は馬場章夫やなあ…
おいーっす、はいかりや長介やなあ…

なけなしの知識を総動員して、入場を許していただける言葉を考える
ワケです。
「なんて言うんやっ?!」
動物園の職員さんも容赦しません。
で、結局僕らの答えは
「お、お願いしますっ!」
だったわけです。
「ハイ、どうぞ!4時半までには帰らなアカンよ」
そんな感じで僕たちは「灘での世渡り」を身につけていくワケです。
こんなことは学校で教えてくれるわけはなく、
これこそ社会勉強、いや「街中勉強」なのです。

今、私はパスポートを持っています。
大手を振って入場することができるわけです。
金でツラ張って「オトナ入場」できるワケです。
でも、今でもゲートで「お願いします」って言ってしまうのは、
そんな「灘的社会勉強」のたまものかもしれません。

年間パスポート


2007年5月22日(火曜日)

ZOOステッカー再発予定

カテゴリー: - naddist @ 10時30分14秒

灘の街を車で走っていて、リアガラスに奇妙なステッカーを貼った車に
出会ったことはありませんか?
一見「赤ちゃんが乗っていますステッカー」あるいは「犬が乗っていますステッカー」
と思わせておいて、実は王子動物園の人気者たちが乗っているというステッカー。
偶然遭遇するとなぜかニヤリとしてしまいます。
「灘ステッカー」と名付けられたこのふざけたステッカーは、2003年春
「灘印良品」のラインナップとして地味に発売されました。
灘クミン以外にも象好き、カバ好きの心もとらえたようで、
地味に売れ続け約150枚くらいが売れたはずです。
一部マニアの間で「再発はないのか?」という声もありましたので、
このたびナダタマブランドで増産することにしました。
そのうちナダタマにもwebショッピングモール(仮称:水道バシ商店街)
を設置したいと思っておりますので、そこでの販売を考えております。
ひょっとすると王子動物園で販売されるかもしれません。
つきましては従来の諏訪子、摩耶子、茶目子、ザーク、たかおにプラス
して新しい仲間も増やしていきたいと思っています。
例えば
「洋洋が立っています」
…雄だと思ったら雌だったレッサーパンダ洋洋
「モモジががんばっています」
…コアラ少子化に果敢に挑んだコアラの故モモジ
などなど。
皆さんご贔屓の動物がいましたら、是非教えてください。
その際、推薦理由もお忘れなく。

一家に一枚灘ステッカー。
よろしくお願いいたします。

諏訪子茶目子ザークたかお


2007年5月7日(月曜日)

さよなら北食堂

カテゴリー: - naddist @ 08時00分13秒

今年のゴールデンウィークは天候に恵まれた。
摩耶山のドライブウェーでは、六甲山牧場を目指す車が渋滞し、
五毛天神の春祭では、地車の宮入を見物するたくさんの人が
天神筋にあふれた。
もちろん王子動物園にもたくさんの人が訪れたのだが、
まるでエアポケットのようにぽっかりと静かな場所があった。

北食堂

昨年末、遊園地内にある北食堂が閉店した。
大食堂の雰囲気をちょっぴり残した、味のある食堂だった。
かつてそごう、大丸、三越、神戸のデパートにも必ずあった大食堂。
長大なショーケースにならぶ、めくるめく食品サンプル。
入り口で食券を求めて席につくと、ウエイトレスが半券をもぎって
いった。ぬるめのお茶はセルフで、プラスチッキーな茶瓶の周りに
花びらのように湯のみが配置されていた。
あの「何でもある感」「みんなで食べる感」に満ち満ちていた昭和の
レストランは、屋上の小さな遊園地とともにデパートから姿を消した。
そしてそれらは王子動物園内にのみ残った。

北食堂は南食堂に遅れること6年、昭和46年に開店。
1階は子ども汽車プラットホーム、2階が食堂という
なかなか画期的なプランニングだ。
3方が開口部の明るい店内には、いつも親子連れの笑い声が響いていた。

閉店した食堂には休業を伝える張り紙があったが、誰も気に留めない。
南食堂(レストランパオパオ)の異常な混雑振りが、北食堂閉店の影響だと
いうことに誰が気づいたであろう。
王子飯店とともに、灘からまた一つひっそりと小さな昭和が消えた。

北食堂閉店の張り紙


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