[031201-171]good-byeリンコーコンボイ
投稿者: Nada 掲載日: 2003-12-1 (1647 回閲覧)
...n a d d i s t
...031201-171
...
...naddism Edit.
■CONTENTS======================================================
・good-byeリンコーコンボイ
・なだっちゅーの!138
▼高羽女性4人衆のお店情報(その1)
▼彦六鮨御影店情報
▼さよなら臨港線
▼水道筋に新たなライブスポット
・naddist NEWS(naddistからのお知らせ)
▼コーポラティブバープロジェクトのお知らせ
================================================================
やっと復活しました。
で、用意していた原稿も復活したのですが、よく考えたら11月30日
って臨港線の廃止日だった・・・てことで急きょ原稿差し替えでお送り
いたします。題して「good-byeリンコーコンボイ」です。
================================================================
■good-byeリンコーコンボイ
TEXT:naddist
私の実家は臨港線(神戸港線)の始発駅近くだった。
始発駅というか「始発場所」といっていいかもしれない。
臨港線は冬がいい。
寒い冬、換気のために窓を開けると、摩耶下しの冷たい冷気とともに
「コロコロコロコロ・・・」という機関車のアイドリング音と香ばしい
油の匂いが静かに室内に流れ込んでくる。
スチール製の面格子に顔を押し付けて覗き込むと、スポットライトに照
らされた「リンコーコンボイ」がスモークの中に静かにたたずんでいる。
「もう寒いから窓閉めなさい!」
という忠告に耳を貸さずにその佇まいに見入っているとやがて
「ポッ…」
という切ない音を寒空に響かせ彼等は出発する。
この「ポォーッ!」ではなく「ポッ…」が好きだった。
「ポォーッ!」だと「いくぜっ〜!野郎供ついて来い〜」みたいに肩に
力が入って野暮ったいが、
「ポッ…」は「ちょっくら、行ってくっか…」という感じで、木場の職
人が蕎麦を喰いに行く感じでちょっとカッコいい。
私は彼等からスチール製の面格子越しに「粋」というものを教わったの
かもしれない。
神戸港線の歴史は長い。
灘の灘信号所(現東灘貨物駅)から小野浜までの臨港線が誕生したのは、
今から100年前。
日本郵船の欧州航路出帆日に合わせて「ボートトレイン」も運行された。
で、その分岐点は灘区の「灘信号所」だったのである。
つまり灘はヨーロッパへ旅立つ人々の玄関口だったのだ。
で、今や灘百選にも選ばれた灘遺産「灘のタカバシ」は、この臨港線に
かけられた橋。
臨港線によって分断された原田村と岩屋村を結ぶこの掛け橋の下を
「ボートトレイン」がヨーロッパ行きの夢を乗せてガッタンゴットンと
のんびり走っていった。
ハイカラ系オールドコーべッコに言わせると
「臨港線はやっぱりメリケン波止場か税関前だね〜ミナトコーべだね〜」
なんて偉そうなことを抜かすが、灘信号所や灘のタカバシを抜きにして
税関前もくそもないのだ。
「灘区が支えたミナトコーべ」なのである。
それを忘れて勝手に中央区だけで盛り上がられては困る、のである。
高度成長期には摩耶埠頭にも支線がひかれ、昭和47年には幻の駅と語
り継がれる「国鉄摩耶埠頭駅」も開設された。
摩耶埠頭へ通じるだだっぴろい港湾道路を、我が者顔でぶったぎる
「リンコーコンボイ」達は圧倒的にかっこよかった。そう、それは
「Gメン75」のオープニングそのものであった。
国鉄だけでなく神戸製鋼も専用線を引いた。
今の阪神高速摩耶インターのすぐ南の大きな交差点。
暇そうな踏切係のおっさんの目の色が変わると、ガッタンゴットンとい
う音とともに「スティラーズコンボイ」のお出ましだ。
交差点にはギネスブックにのるんじゃねえかと思われるでっかい踏切が
あり、重量FW「スティラーズコンボイ」を軽量自動車達はただ呆然と見
送るしかなかった。
とにかくそんなかっこいい灘のコンボイ達は、私の灘ライフの様々な
シーンに登場した。
平成15年11月30日。
私は午前中の灘区連合子ども会関係の灘っ子イベントを終え、ここ数日
の体の調子が思わしくなかったので家へ帰って寝た。
もちろん今日がミナトコーべの臨港線「神戸港線」が廃止される日だと
知っていたのだが家へ帰って寝た。
夕方目をさますと、つけっぱなしのTVから映像が流れた。
「今日、神戸港線が廃止されました・・・神戸港線は・・・」
淡々と事実を述べるNHKニュース。
微熱でぼんやりする頭でぼんやりと眺めた。
「・・・小野浜駅では別れを惜しむ・・・」
やっぱり中央区かい。
ラストは西向きのタカバシなめの望遠ショットと違うんかい。
神鋼病院の円筒病棟越しのノスタルジックV(VTR)はないんかい。
「いやぁ、子どもの頃これに乗せてもらいましたっ!」
「出勤前に、この踏切にひっかかるといいことあるんですっ!」
「踏切の近くでザリガニ死ぬ程釣れましたっすっ!」
「あのピンクフロイドばりの音響たまらないっすっ!」
「稗原町の機関庫に写真を撮りにいったっすっ!」
「王子動物園に動物を運んどったんや」
「レールが光っていてきれいやった」
「夜更けの『ポッ』なくなるんでんなぁ」
「タカバシからボートトレイン見送ったんでっせ」
のコメントはないんかい。
そんなもんかい。
でもイッパン世間はそんなもんである。
平成15年11月30日。
湾岸系灘クミンの思い出が一杯詰まった「リンコーコンボイ」は百年の
歴史をあっさり閉じた。
(おしまい)
※naddistでは臨港線に関する思い出話を募集しております。
また最後の勇姿、懐かしの風景等の映像をお持ちの方ありましたら
是非ともnaddistまでご一報ください。
よろしくお願いいたします。
================================================================
naddistに頂いた、皆さんからのご意見ご感想や灘情報をご紹介する
「なだっちゅーの!」を、お送りいたします。
メールを下さった皆様、ありがとうございました。
=============================================なだっちゅーの!138
●一王山人様(現クミン)
「高羽女性4人衆」
阪急六甲近辺で、飲食関係の店を経営している高羽小学校、昭和26年
卒の4人の女性のことですが、まず、出身校が2人が松蔭、2人が親和
という神戸を代表する女子高なのです。
当時(1950年頃)、私立中学へ進学するのは、恵まれた家庭の子女
に限られていました。
彼女たちもその例にもれず、良家のお嬢さんで、小学校の時から、山を
飛びまわることしか知らなかった私たちにははなやかな、まぶしい存在
でした。そんな育ちの良さが今やっているどのお店にも残っていて明る
くおっとりした雰囲気があります。
それでは、具体的にお店の紹介。
●スナック「青い花」
阪急六甲の踏切りの一本東の踏切りを少し北へ上ったところにあるのが、
スナック「青い花」。
お店をはじめて30年。
といっても、古さなんてどこにも見当たらない、しっとり落着いたカウ
ンターメインのオーソドックスなスナックです。
われらが寿恵子ママの他は、4人の若い上品な美女が(ホントです)、
ローテーションで毎日2人、我々の相手をしてくれます。
彼女たちは、控えめですが、明るく話題豊富ですし、この3年以上メン
バーチェンジがなく、家庭的な暖かいムードに浸れます。
家庭的といえば、「青い花」の売りものは、美女たち以外にママさんの
日替わりの手料理です。毎日、手のかかった料理を、それも相当のボリ
ュームで供されます。
これは美味しい。
料金は、ボトルキープがあれば2500円均一です。
ママさんに六甲近辺の歴史裏話を聞くのも一興です。
●風変わりな中華レストラン「仙」
篠原本町の、都賀川沿い西側にあります。
われらが陽子ママは、4年前まで「青い花」のすぐ向いで中華メニュを
取りいれたスナック「GIL」を開いていました。
今はそこをやめて、自宅のリビングを開放して、ベテランコックのご子
息の中華料理をじっくり味わえる、予約客だけを対象の中華レストラン
を営んでいます。
親しい知り合いの家に招ばれて、ご馳走になっているという雰囲気で、
ゆったりとソファに座って、出来立てのチャイニーズディッシュを楽し
めます。
私たちは、65才になり仕事を卒業したメンバーが増えてきまして、
昨年から高羽小同期生OBに声をかけ、3月に1度、この「仙」に集ま
ることにしました。
今は10人程度ですが、午後の4時間あまり、何の制約もなくご馳走と
酒で、昔話に花を咲かせています。会費は3000円。
もしこのメールが、私たちの同期生の目にとまれば、是非参加してほし
いものです。
現在は、男女同数ぐらいです。
私は、ひそかに、ここであの渡辺淳一の「エ・アロール」
現象が起こらないかと期待しているところです。
とりあえず、松蔭出身のお二人のお店を紹介させて
いただきました。
「高羽系サロンレポート」ありがとうございました!
高羽系というとOGの八千草薫さんに代表される育ちの良い清楚さ
イメージしてしまいます。同じOGの扇千景っちは、どうもこう押し
の強さが勝って高羽的ではないんですよね。
(たぶん出身高校のせいだと思いますが…)
私のような湾岸系は、サロンのママというと
「何にする?とりあえずズリ焼いとこか。いいキモもあるけど」
て感じでどっちかというとソース系サロンなのですが、震災後
中の手に引越しした関係で「山手系サロン」にもお邪魔する機会
が多くなりました。そのうち「山手系サロン」ネタもnaddistで
登場すると思います。
とにかく、レポートを読んだだけでも行ってみたくなります。
今度行ってみようっと。何分灘では若輩者ですので、一王山人様、
ご紹介の程よろしくお願いいたしますね。
それと高羽小同期生OBの皆さん、「高羽エ・アロール」にご興味
のある方naddistまでご連絡下さい。
--------------------------------------------------------nad
●よね様(生クミン)
実家に帰ったら「彦六さんが神戸新聞に出てた・・・」と、
母が嘆いていました。「自分だけの穴場」と思っていたようです。
ところでこの彦六さんは御影にも店があり、甥御さんが経営されている
そうです。
「でも、東灘区だからnaddistさんは行かないんだろうねー」
とも言うておりました。
六甲の彦六さんも実質はあのおかみさん(?)がひとりで切り盛りして
いるのですが時折、兄の「タケちゃん」がお手伝いをしています。
最近は見かけておりませんでしたが・・・。
「高羽女性4人衆」の一人「彦六」のおかみさん情報をいただき
ました。東灘区だからって行かないってことはないです(苦笑)
灘に関わりがあれば行きますって。
naddistは東灘区の読者さんも多い事ですので、そこの所穏便に
よろしくお願いいたします。
--------------------------------------------------------nad
●たん吉様(出戻りクミン)
今日、朝、いつものように通勤のために「臨港線」の踏切を渡った
ところ、案全帽のおっちゃん10人近くがたむろしている・・・
見てみると、東側へ伸びる「東灘貨物駅」への線路に、「通行止め」
らしきつっかいが。
(あの終着駅の線路の終わりに見られる「ばってん」のようなものです)
・・・ああ、早速始まってしまったよ、撤去作業の最初の一歩。
そういえば、先週あたりから「ありがとう臨港線!」のてづくり張り紙
が貼られ、さよならムードが盛り上がっていたのになあ。
さすがに、小野浜へ続く西の線路は、今すぐ撤去というわけでは
ないでしょうが、これじゃあ「灘区」の部分が少なくなってしまうで
はないか!!!
naddist さんも一度見に来てください。
いちよう見に行ってみました。踏み切り。
看板には「廃止」の二文字が。しかし何故か「しばらく徐行して
ください」の指示が。あれは灘的に「喪に服せ」という意味なんで
しょう。ともかく100年間ご苦労さまでした。
例の企画、トロッコは無理にしても、追悼ウォークくらいはやらな
きゃいけませんね。
--------------------------------------------------------nad
●水道筋の走り屋様(ず〜〜っとクミン)
今回は、ライブ情報をお届けします。
実は、現在!!な、な、な、なんと!!水道筋の走り屋プロデュースの
ジャズライブが先々週から「ばらがき」にて開催されております!!
期間は有りません。とにかく、隔週で開催します!!
セミプロのギターリスト、ウッドベース、ボーカルの三人で11月7日
に1発目を開催しました。
3発目は、12月5日に開催。
読者の皆さん!!ジャズに興味がある方もない方も是非一度来てください。
ギターがヨワセマス、ボーカルがサエズリマス、ウッドベースが泣かせ
ます。
水道筋界隈のお店のライブ情報をいただきました。
なんか面白い店が色々増えていますね。
居酒屋「ばらがき」さんは、天神筋阪急電車南、水道筋方面から
行くと串かつ一燈園の筋を北上で、阪急の手前です。
--------------------------------------------------------nad
================================================================
● naddist NEWS ●
================================================================
● 日本初?!コーポラティブバープロジェクト発進! ●
クミンによるクミンのためのバープロジェクトのお知らせです。
区内某所で新たなバープロジェクトが始まります。
一軒の店(飲み処)を七人で運営する、つまり一軒の店に七人の
ママ(マスター)がいる店を開店させようというプロジェクトです。
もちろんドアをあけると七人が「いらっしゃ〜い」というわけではなく、
1週間を七人(組)でシェアします。つまり
「月曜日は○○ママさん火曜日は○○マスターチュラリャチュラリャ
チュラリャチュラリャリャ〜システム」です。
てことで、一軒の店なんだけど日替わりで店の個性がコロッと変わる
飲み処です。家賃、光熱費等は7人(組)でシェアーします。
でもって面白い灘系サロンをつくろうってなプロジェクト。
現在まで個性豊かな3組がエントリー決定。
もちろんnaddistも灘バー「灘人(なだんちゅ)」エントリー済です。
で、naddistではこのプロジェクトに関しましての一般公募を行ないます。
読者の皆さんの中で「一日だけ自分のお店が持ちたい!」てな方がいま
したら、詳しい情報をお知らせいたしますのでnaddistまでご連絡下さい。
(お金がからむことなので面接、書類選考ありです)
----------------------------------------------------------------
naddist発行の「灘駅南の踏み切り占い」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。
naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
・転載の条件(匿名希望、ハンドル名等、URL載せる事も可能です)
・現在住んでいる所(もしよろしければ)
・灘区との関わり(適当につけて下さい)
(例)元クミン:元灘区在住
現クミン:現灘区在住
(クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。
----------------------------------------------------------------
嗚呼!ついに灘駅が!みなさん覚悟しといてね。
----------------------------------------------------------------
ご意見ご感想は eken@pp.iij4u.or.jp までお願いします。
----------------------------------------------------------------
naddist [Kapsel naddism] 0000009510
produced by "naddism Edit."(@parabolart)
e-mail "eken@pp.iij4u.or.jp"
----------------------------------------------------------------
powered by "magmag" www.mag2.com
...031201-171
...
...naddism Edit.
■CONTENTS======================================================
・good-byeリンコーコンボイ
・なだっちゅーの!138
▼高羽女性4人衆のお店情報(その1)
▼彦六鮨御影店情報
▼さよなら臨港線
▼水道筋に新たなライブスポット
・naddist NEWS(naddistからのお知らせ)
▼コーポラティブバープロジェクトのお知らせ
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やっと復活しました。
で、用意していた原稿も復活したのですが、よく考えたら11月30日
って臨港線の廃止日だった・・・てことで急きょ原稿差し替えでお送り
いたします。題して「good-byeリンコーコンボイ」です。
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■good-byeリンコーコンボイ
TEXT:naddist
私の実家は臨港線(神戸港線)の始発駅近くだった。
始発駅というか「始発場所」といっていいかもしれない。
臨港線は冬がいい。
寒い冬、換気のために窓を開けると、摩耶下しの冷たい冷気とともに
「コロコロコロコロ・・・」という機関車のアイドリング音と香ばしい
油の匂いが静かに室内に流れ込んでくる。
スチール製の面格子に顔を押し付けて覗き込むと、スポットライトに照
らされた「リンコーコンボイ」がスモークの中に静かにたたずんでいる。
「もう寒いから窓閉めなさい!」
という忠告に耳を貸さずにその佇まいに見入っているとやがて
「ポッ…」
という切ない音を寒空に響かせ彼等は出発する。
この「ポォーッ!」ではなく「ポッ…」が好きだった。
「ポォーッ!」だと「いくぜっ〜!野郎供ついて来い〜」みたいに肩に
力が入って野暮ったいが、
「ポッ…」は「ちょっくら、行ってくっか…」という感じで、木場の職
人が蕎麦を喰いに行く感じでちょっとカッコいい。
私は彼等からスチール製の面格子越しに「粋」というものを教わったの
かもしれない。
神戸港線の歴史は長い。
灘の灘信号所(現東灘貨物駅)から小野浜までの臨港線が誕生したのは、
今から100年前。
日本郵船の欧州航路出帆日に合わせて「ボートトレイン」も運行された。
で、その分岐点は灘区の「灘信号所」だったのである。
つまり灘はヨーロッパへ旅立つ人々の玄関口だったのだ。
で、今や灘百選にも選ばれた灘遺産「灘のタカバシ」は、この臨港線に
かけられた橋。
臨港線によって分断された原田村と岩屋村を結ぶこの掛け橋の下を
「ボートトレイン」がヨーロッパ行きの夢を乗せてガッタンゴットンと
のんびり走っていった。
ハイカラ系オールドコーべッコに言わせると
「臨港線はやっぱりメリケン波止場か税関前だね〜ミナトコーべだね〜」
なんて偉そうなことを抜かすが、灘信号所や灘のタカバシを抜きにして
税関前もくそもないのだ。
「灘区が支えたミナトコーべ」なのである。
それを忘れて勝手に中央区だけで盛り上がられては困る、のである。
高度成長期には摩耶埠頭にも支線がひかれ、昭和47年には幻の駅と語
り継がれる「国鉄摩耶埠頭駅」も開設された。
摩耶埠頭へ通じるだだっぴろい港湾道路を、我が者顔でぶったぎる
「リンコーコンボイ」達は圧倒的にかっこよかった。そう、それは
「Gメン75」のオープニングそのものであった。
国鉄だけでなく神戸製鋼も専用線を引いた。
今の阪神高速摩耶インターのすぐ南の大きな交差点。
暇そうな踏切係のおっさんの目の色が変わると、ガッタンゴットンとい
う音とともに「スティラーズコンボイ」のお出ましだ。
交差点にはギネスブックにのるんじゃねえかと思われるでっかい踏切が
あり、重量FW「スティラーズコンボイ」を軽量自動車達はただ呆然と見
送るしかなかった。
とにかくそんなかっこいい灘のコンボイ達は、私の灘ライフの様々な
シーンに登場した。
平成15年11月30日。
私は午前中の灘区連合子ども会関係の灘っ子イベントを終え、ここ数日
の体の調子が思わしくなかったので家へ帰って寝た。
もちろん今日がミナトコーべの臨港線「神戸港線」が廃止される日だと
知っていたのだが家へ帰って寝た。
夕方目をさますと、つけっぱなしのTVから映像が流れた。
「今日、神戸港線が廃止されました・・・神戸港線は・・・」
淡々と事実を述べるNHKニュース。
微熱でぼんやりする頭でぼんやりと眺めた。
「・・・小野浜駅では別れを惜しむ・・・」
やっぱり中央区かい。
ラストは西向きのタカバシなめの望遠ショットと違うんかい。
神鋼病院の円筒病棟越しのノスタルジックV(VTR)はないんかい。
「いやぁ、子どもの頃これに乗せてもらいましたっ!」
「出勤前に、この踏切にひっかかるといいことあるんですっ!」
「踏切の近くでザリガニ死ぬ程釣れましたっすっ!」
「あのピンクフロイドばりの音響たまらないっすっ!」
「稗原町の機関庫に写真を撮りにいったっすっ!」
「王子動物園に動物を運んどったんや」
「レールが光っていてきれいやった」
「夜更けの『ポッ』なくなるんでんなぁ」
「タカバシからボートトレイン見送ったんでっせ」
のコメントはないんかい。
そんなもんかい。
でもイッパン世間はそんなもんである。
平成15年11月30日。
湾岸系灘クミンの思い出が一杯詰まった「リンコーコンボイ」は百年の
歴史をあっさり閉じた。
(おしまい)
※naddistでは臨港線に関する思い出話を募集しております。
また最後の勇姿、懐かしの風景等の映像をお持ちの方ありましたら
是非ともnaddistまでご一報ください。
よろしくお願いいたします。
================================================================
naddistに頂いた、皆さんからのご意見ご感想や灘情報をご紹介する
「なだっちゅーの!」を、お送りいたします。
メールを下さった皆様、ありがとうございました。
=============================================なだっちゅーの!138
●一王山人様(現クミン)
「高羽女性4人衆」
阪急六甲近辺で、飲食関係の店を経営している高羽小学校、昭和26年
卒の4人の女性のことですが、まず、出身校が2人が松蔭、2人が親和
という神戸を代表する女子高なのです。
当時(1950年頃)、私立中学へ進学するのは、恵まれた家庭の子女
に限られていました。
彼女たちもその例にもれず、良家のお嬢さんで、小学校の時から、山を
飛びまわることしか知らなかった私たちにははなやかな、まぶしい存在
でした。そんな育ちの良さが今やっているどのお店にも残っていて明る
くおっとりした雰囲気があります。
それでは、具体的にお店の紹介。
●スナック「青い花」
阪急六甲の踏切りの一本東の踏切りを少し北へ上ったところにあるのが、
スナック「青い花」。
お店をはじめて30年。
といっても、古さなんてどこにも見当たらない、しっとり落着いたカウ
ンターメインのオーソドックスなスナックです。
われらが寿恵子ママの他は、4人の若い上品な美女が(ホントです)、
ローテーションで毎日2人、我々の相手をしてくれます。
彼女たちは、控えめですが、明るく話題豊富ですし、この3年以上メン
バーチェンジがなく、家庭的な暖かいムードに浸れます。
家庭的といえば、「青い花」の売りものは、美女たち以外にママさんの
日替わりの手料理です。毎日、手のかかった料理を、それも相当のボリ
ュームで供されます。
これは美味しい。
料金は、ボトルキープがあれば2500円均一です。
ママさんに六甲近辺の歴史裏話を聞くのも一興です。
●風変わりな中華レストラン「仙」
篠原本町の、都賀川沿い西側にあります。
われらが陽子ママは、4年前まで「青い花」のすぐ向いで中華メニュを
取りいれたスナック「GIL」を開いていました。
今はそこをやめて、自宅のリビングを開放して、ベテランコックのご子
息の中華料理をじっくり味わえる、予約客だけを対象の中華レストラン
を営んでいます。
親しい知り合いの家に招ばれて、ご馳走になっているという雰囲気で、
ゆったりとソファに座って、出来立てのチャイニーズディッシュを楽し
めます。
私たちは、65才になり仕事を卒業したメンバーが増えてきまして、
昨年から高羽小同期生OBに声をかけ、3月に1度、この「仙」に集ま
ることにしました。
今は10人程度ですが、午後の4時間あまり、何の制約もなくご馳走と
酒で、昔話に花を咲かせています。会費は3000円。
もしこのメールが、私たちの同期生の目にとまれば、是非参加してほし
いものです。
現在は、男女同数ぐらいです。
私は、ひそかに、ここであの渡辺淳一の「エ・アロール」
現象が起こらないかと期待しているところです。
とりあえず、松蔭出身のお二人のお店を紹介させて
いただきました。
「高羽系サロンレポート」ありがとうございました!
高羽系というとOGの八千草薫さんに代表される育ちの良い清楚さ
イメージしてしまいます。同じOGの扇千景っちは、どうもこう押し
の強さが勝って高羽的ではないんですよね。
(たぶん出身高校のせいだと思いますが…)
私のような湾岸系は、サロンのママというと
「何にする?とりあえずズリ焼いとこか。いいキモもあるけど」
て感じでどっちかというとソース系サロンなのですが、震災後
中の手に引越しした関係で「山手系サロン」にもお邪魔する機会
が多くなりました。そのうち「山手系サロン」ネタもnaddistで
登場すると思います。
とにかく、レポートを読んだだけでも行ってみたくなります。
今度行ってみようっと。何分灘では若輩者ですので、一王山人様、
ご紹介の程よろしくお願いいたしますね。
それと高羽小同期生OBの皆さん、「高羽エ・アロール」にご興味
のある方naddistまでご連絡下さい。
--------------------------------------------------------nad
●よね様(生クミン)
実家に帰ったら「彦六さんが神戸新聞に出てた・・・」と、
母が嘆いていました。「自分だけの穴場」と思っていたようです。
ところでこの彦六さんは御影にも店があり、甥御さんが経営されている
そうです。
「でも、東灘区だからnaddistさんは行かないんだろうねー」
とも言うておりました。
六甲の彦六さんも実質はあのおかみさん(?)がひとりで切り盛りして
いるのですが時折、兄の「タケちゃん」がお手伝いをしています。
最近は見かけておりませんでしたが・・・。
「高羽女性4人衆」の一人「彦六」のおかみさん情報をいただき
ました。東灘区だからって行かないってことはないです(苦笑)
灘に関わりがあれば行きますって。
naddistは東灘区の読者さんも多い事ですので、そこの所穏便に
よろしくお願いいたします。
--------------------------------------------------------nad
●たん吉様(出戻りクミン)
今日、朝、いつものように通勤のために「臨港線」の踏切を渡った
ところ、案全帽のおっちゃん10人近くがたむろしている・・・
見てみると、東側へ伸びる「東灘貨物駅」への線路に、「通行止め」
らしきつっかいが。
(あの終着駅の線路の終わりに見られる「ばってん」のようなものです)
・・・ああ、早速始まってしまったよ、撤去作業の最初の一歩。
そういえば、先週あたりから「ありがとう臨港線!」のてづくり張り紙
が貼られ、さよならムードが盛り上がっていたのになあ。
さすがに、小野浜へ続く西の線路は、今すぐ撤去というわけでは
ないでしょうが、これじゃあ「灘区」の部分が少なくなってしまうで
はないか!!!
naddist さんも一度見に来てください。
いちよう見に行ってみました。踏み切り。
看板には「廃止」の二文字が。しかし何故か「しばらく徐行して
ください」の指示が。あれは灘的に「喪に服せ」という意味なんで
しょう。ともかく100年間ご苦労さまでした。
例の企画、トロッコは無理にしても、追悼ウォークくらいはやらな
きゃいけませんね。
--------------------------------------------------------nad
●水道筋の走り屋様(ず〜〜っとクミン)
今回は、ライブ情報をお届けします。
実は、現在!!な、な、な、なんと!!水道筋の走り屋プロデュースの
ジャズライブが先々週から「ばらがき」にて開催されております!!
期間は有りません。とにかく、隔週で開催します!!
セミプロのギターリスト、ウッドベース、ボーカルの三人で11月7日
に1発目を開催しました。
3発目は、12月5日に開催。
読者の皆さん!!ジャズに興味がある方もない方も是非一度来てください。
ギターがヨワセマス、ボーカルがサエズリマス、ウッドベースが泣かせ
ます。
水道筋界隈のお店のライブ情報をいただきました。
なんか面白い店が色々増えていますね。
居酒屋「ばらがき」さんは、天神筋阪急電車南、水道筋方面から
行くと串かつ一燈園の筋を北上で、阪急の手前です。
--------------------------------------------------------nad
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● naddist NEWS ●
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● 日本初?!コーポラティブバープロジェクト発進! ●
クミンによるクミンのためのバープロジェクトのお知らせです。
区内某所で新たなバープロジェクトが始まります。
一軒の店(飲み処)を七人で運営する、つまり一軒の店に七人の
ママ(マスター)がいる店を開店させようというプロジェクトです。
もちろんドアをあけると七人が「いらっしゃ〜い」というわけではなく、
1週間を七人(組)でシェアします。つまり
「月曜日は○○ママさん火曜日は○○マスターチュラリャチュラリャ
チュラリャチュラリャリャ〜システム」です。
てことで、一軒の店なんだけど日替わりで店の個性がコロッと変わる
飲み処です。家賃、光熱費等は7人(組)でシェアーします。
でもって面白い灘系サロンをつくろうってなプロジェクト。
現在まで個性豊かな3組がエントリー決定。
もちろんnaddistも灘バー「灘人(なだんちゅ)」エントリー済です。
で、naddistではこのプロジェクトに関しましての一般公募を行ないます。
読者の皆さんの中で「一日だけ自分のお店が持ちたい!」てな方がいま
したら、詳しい情報をお知らせいたしますのでnaddistまでご連絡下さい。
(お金がからむことなので面接、書類選考ありです)
----------------------------------------------------------------
naddist発行の「灘駅南の踏み切り占い」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。
naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
・転載の条件(匿名希望、ハンドル名等、URL載せる事も可能です)
・現在住んでいる所(もしよろしければ)
・灘区との関わり(適当につけて下さい)
(例)元クミン:元灘区在住
現クミン:現灘区在住
(クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。
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嗚呼!ついに灘駅が!みなさん覚悟しといてね。
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[031216-172]畑原トイレ昭和アメイズ【灘の細道 15】 |