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naddistアーカイブス > 2006年11月 > [020220-116]チャイのようなお姉さん他【ナダニチハ01-1】
[020220-116]チャイのようなお姉さん他【ナダニチハ01-1】
投稿者: Naddist 掲載日: 2002-2-20 (2199 回閲覧)
...n a d d i s t
...020220-116
...
...naddism Edit.


■CONTENTS==================================================



・世界の国からナダニチハ01-1
     ▼チャイのようなお姉さん
     ▼ホメイニ師の車
・なだっちゅーの!92
     ▼ようこそnaddistへ
     ▼宮前商店街的



============================================================



さて、今回お送りするのは、知られざる国際都市灘にスポットを当
てた新シリーズ、「世界の国からナダニチハ」です。
第一クールはインド編。様々な角度から灘のインドを検証します。
そういや六甲道に「イタリア広場」できるんですって。
甘いな…。いや、浅いな。
「ほらよっ」って持って来られても…ねぇ。



================================================灘インド編-1



まずは、読者の皆様から寄せられた「日常の中のインド点描」から
始めたいと思います。。
今回ご寄稿いただきました都賀川の娘様は幼い頃から
「ランドセルをしょってターバン巻いた小学生が
『靴紐ほどけたやん!』と叫ぶ風景が日常茶飯事」な、
灘山の手ガンダーラな生活を送っていたそうです。
それでは、どうぞ。



■チャイのようなお姉さん



                      TEXT:都賀川の娘



私が昔住んでいた家(箕岡通り)のご近所にインド人と日本人の
ご夫婦がお住まいだったので、私は中高時代、ひどく身近に
”インドの薫り”を感じて暮らしてました。
あいにく震災の後亡くなられ、今も私は慕わしく思っている方です。
関西弁とウィンクと恰幅のよい体型がチャームポイントでした。
「○○○チャン、ゲンキ?」といつもムトウ顔負けの極上の微笑み
を向けてくれた彼の、指にはめたゴツイ金の指輪をいつも不思議だ
なあ、と見ていたものです。
私が初めて”チャイ”なる飲み物の洗礼をうけたのも、中学一年生
くらいのとき、かの夫妻のお宅に招かれてでした。
そのころ、チャイなど世には全く普及しておらず、世紀末の若者ア
ジア旅行ブームもカフェブームも何ら予測のつかぬ時代の話です。
ゆくゆくはオシャレな飲み物になるとは露知らず、ものすごいカル
チャーショックを受けたのを、昨日のことのように覚えています。
「うえ〜何かへんな飲みもん、強烈や〜。」と思ったけれど、笑顔
で「おいしい」といわなければならない、そう思うような子供でし
た、当時の私は。
カルダモンだのクローブだの・・・「スパイス」なるものの存在は
知らなかったのです。
「南京町っぽいにおい」という、ものすごい大陸おおぐくりな捉え
方しかできませんでした。
まさかその後、朝っぱらからジンジャーチャイとナダシンのきなこ
餅を一緒に食べる日がやってくるとは、想像だにできませんでした
よ。カルチャーの擦りこみって恐ろしいもんです。



この方には子供さんが3人おられ、末の娘さん(当時大学生くらい?
美人。現・東洋医学者)は私が美野丘小学校に毎朝通っているとき、
いつも太極拳をやっておられました。その頃それが「太極拳」であ
ることや「中国の武術」であることなど全く知らず、彼女は毎朝何
をしているのだろう・・・?と思っていました。
いつも不思議なポーズをとりながら、首だけこちらへクルッと向け
「オハヨウ」と言ってくれるのが、正直子供心に怖いような気持ち
もありました。フクロウの首が360度まわるのを見たときのギョッ
とする気持ち、何か秘密の術を覗き見てしまった様な気持ちにすら
なったものです。
とても美人なお姉さんで、話し掛けたいのに、何だかできなかった。
今から思えば、インド人と日本人の血を引く美しいお嬢さんが中国
の太極拳・・・まさにチャイのように複雑で繊細な多文化混淆シー
ンだったのです。
                         (おわり)



■ホメイニ師の車



                      TEXT:都賀川の娘



我が家の先代マイカーは、実はインド人からゆずりうけたものでし
た。その人は紹介された人なので直接の知り合いではありませんで
したが、大変に車好きの人だったようです。
ブルーグレーのコロナ、という時点でまあまあレアだと思うのです
が、それに、無理やりオープンルーフがつけてありました。(ター
バンが蒸し暑いのか?)
そして、何よりの”インド人カスタマイズ”の決め手は、ハンドル
の真ん中にマホメットかホメイニ師かなんかわからん(確実にサイ
ババではなかった)
「聖人マグネット」が燦然と光り輝いていたことです。



その頃、ちょうど”ホメイニ師”がビンラディン級の時の人だった
ため、我々は勝手に”ホメイニ師”と呼び、畏怖の念をあらわし、
はがしませんでした。
というか、インドなので、イスラムの聖者って基本的にはしっくり
こないのですが、雰囲気はどうやらイスラムぽかったのです。
インド人のイスラム信者だったのでしょうか。
「ま、神さんぽいしええか」と伝統の「八百万の神」スピリットで
受容れ、深く追求しませんでした。



実は、”マグネット”であったことは結果としてわかったことなの
です。
ある日、思い立ってはがしてみたら、(乗ってから一年くらい)
マグネット仕様だったんですね。
捨てるのも憚られるので、我が家の冷蔵庫に貼られました。
すると、剥がしたその日・・・事件がおこりました。
なんと、インド人と接触事故をおこしたのです。
ウソみたいですが、ほんまの話です。
幸いちょっとカスっただけでしたが。



やはり、冷蔵庫で「QP3分クッキング」のレシピを貼るなど、神を
も恐れぬ所業をしでかしたからでしょう。
天罰・・・?報復・・・?因果応報・・・?
なんやらわかりませんが、確実に下されました。



その後、5年ほど師は冷蔵庫で活躍され、車は、ロシアに輸出され
ました。
業の深いことです。
師の行方は失踪後、確認されておりません。
                         (おわり)



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そうやっぱりインドは「スパイス系」ですよね。
ビジュアルの記憶を超える香りの記憶ってありますよね。
なんか最近、灘の町が無臭になっていくのが気になります。
だってwelvとか匂いしないんだもんな。
あれじゃ子供の鼻、馬鹿になりますぜ。
「灘の匂い袋」とか作りたいなあ。(また妄想が)
インド人と日本人の血を引く美しいお嬢さんが中国の太極拳ですか。
「六甲のおいしいウーロン茶」のCMに出て欲しいです。
絵コンテ書きます!!(また妄想が)



インド人にもらった車に乗ってインド人と接触事故を起こしてしま
う、なんてガンダーラな町なんでしょう!
で、そのインド人がイスラム信者で車はロシアに輸出される…
正に奥深い縁のまち、国際都市、灘ではありませんか。
「ホメイニ師」と呼んでいたんですか。灘っ子ですねえ。
ちなみに私は家の近くの床屋にロシア人(摩耶埠頭につく船員)
がよく来ていたので、その床屋の事を「理容ブレジネフ」と呼んで
いました。
で、その床屋のおじさんはロシア人相手に髪型を決める時
「ショート?ロング?オッケー?」の3つの単語のみで仕事を進
めていました。
プロだと思いました。
ちなみにこのおじさんはとっても仏像フェチで「インドに仏像見
にいくねん」が口癖でした。(実話)



ああ、またインドが…。



いかがですか?皆さん。インドと灘の町の不思議な縁が見えてきま
したね。次回はまた違った角度から灘のインドを探ってまいります。



また、皆さんの灘ガンダーラ体験(その他異文化体験等)ありまし
たら、naddist「世界の国からナダニチハ」係までどしどしお寄せ
ください。
---------------------------------------------------------nad



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naddistに頂いた、皆さんからのご意見ご感想や灘情報を
ご紹介する「なだっちゅーの!」を、お送りいたします。
メールを下さった皆様、ありがとうございました。



==========================================なだっちゅーの!92



●TAB様(元クミン)



元クミンのTABです。
懐かしい話など満載なので、これから楽しみにしております。
先日の3連休で久しぶりに行きましたが、懐かしさと新しさの混沌
が私を包んでいました。
また3月に行くので、それまでに熟読します!!



  ようこそnaddistへ。
  懐かしい灘ばかりではなく、新しい灘もお伝えしてまいります。
  とはいいつつ、六甲道の再々開発すごすぎ。
  三和銀行が一瞬にして消えたのは「漂流教室」並でした。
  で、お店もいっぱいできてるけど、殆どついていけてません。
  このまま「六甲アイランド」ができてしまいそうな勢いです。
  なお、naddistのバックナンバーはこちらでどうぞ。
   http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000009510  
  -----------------------------------------------------nad



[naddist 020210-115]灘の細道11「宮前マジックドラゴン」に関し
てメールをいただきました。



●いしかわ様(元居住&学びクミン)



宮前商店街アーケード解体のお話,近所に住んでいた僕にとっても,
いささかさびしく感じられました.
ライバル東灘にはない灘の魅力は,
<六甲カトリック教会・松蔭女子大・ケーニヒス>的なものと,
宮前商店街的なものとが混在しているところにあるように感じます.
おしゃれなだけの町ならもうたくさんありますものね.
そうそう,六甲本通商店街の露天の名物八百屋さんが,Forestaに
移転していましたね.
こぎれいになっていましたが,パワフルなおばちゃんは健在・・・
先日久しぶりに里帰りして発見しました.



  そうですね。風呂で上の方の熱い湯と下の方の冷たい湯を混ぜ
  たらぬるくなった、灘はそんな町だと思うのですがいかがでし
  ょう?私は以前から「ヌルい町…灘」を灘のキャッチフレーズ
  にしてはどうかと思っているのです。もちろんとってもいい意
  味ですよ。居心地のいい混成系という感じでしょうか。
  もちろん「ユルい」とも違うんですけどね。
  あ、そうだnaddist松蔭ネタ全くといっていいほどないんです。
  海星の読者は多いようなんですけど。やっぱキャラの違い?
  松蔭の人はnaddist読まないのかなあ…。
  -----------------------------------------------------nad



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naddist発行の「インド・スパイス」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。



naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
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(例)元クミン:元灘区在住
   現クミン:現灘区在住
   (クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。



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ついに、あのコラムが帰ってくる!? 乞うご期待!
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ご意見ご感想は eken@pp.iij4u.or.jp までお願いします。
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