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naddistアーカイブス > 2002 > 2002年2月 > [020230-117]イタリア広場【愛ナディ01】
[020230-117]イタリア広場【愛ナディ01】
投稿者: Naddist 掲載日: 2002-3-2 (2187 回閲覧)
...n a d d i s t
...020230-117
...
...naddism Edit.


■CONTENTS==================================================



・愛と幻想のナディズム01
     ▼イタリア広場(または八幡線とイワシの重ね焼き)
・なだっちゅーの!93
     ▼私の「ナダニチハ」
     ▼松蔭のハンドベル
・naddist NEWS(naddistからのお知らせ)
     ▼灘の若大将ツアーのお知らせ



============================================================



ん?今日は3月2日。でもnaddist暦では2月30日。
ということで、0のつく日はnaddist発行日です。
さてさて、今回は帰ってきたあの文体。
DECOさんファンの方お待たせいたしました。
新連載「愛と幻想のナディズム」スタートです。



==================================愛と幻想のナディズム01



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この連載を、
我が愛する妻と二人の子供に捧げようと思ったが、
よく考えてみれば僕には妻も子供もいない。残念だ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



SCENE1●イタリア広場(または八幡線とイワシの重ね焼き)



                        TEXT:DECO
              元・学遊飲住愛憎喜怒哀楽クミン



 僕が“イタリア広場”に出会ったのは、八幡市場を出てJR六甲道
駅に向かっているときだった。季節は晩秋と初冬の間くらいで、空
は青く、世間はまだバブル・バーストをこれっぽっちも予感してい
なかった。“イタリア広場”は僕から2メートルばかり離れたとこ
ろで立ち止まり、こんな風に話しかけてきた。
「帰る場所がわからないんだ」
 僕は戸惑った。これまで“イタリア広場”と話したことはおろか、
道端ですれちがったことさえなかったのだ。とりあえず僕は、偶然
手に持っていた『灘区の町名』という冊子に目をやり、ふたたび目
を上げた。でも“イタリア広場”はまだそこにいた。
「帰る場所がわからないんだ」
 “イタリア広場”は繰り返した。
「帰る場所なんて必要ないさ」と、僕は口から出まかせを言った。
そのとき、国道2号線を東から西へ向かって救急車が通り過ぎた。
嫌な予感がした。
「でも僕には行く場所もない」
 “イタリア広場”は悲しそうに下を向いた。
「基本的には、」僕はそう言ったあと、手にしていた『灘区の町名』
のページを繰り、何とかその中に答を見つけだそうとした。
「…君は悪くない。桜口町という町名そのものには何の善悪もない
ようにね。問題は、君がどこへ行くかじゃない。君がどこにいるか、
だ」
「僕のせいじゃない」
 “イタリア広場”はそう言い残すと、「たらちね」の横を通り過
ぎ、いくぶん怒ったようすですたすたとJRの高架を抜けていった。



先日その話を友人にしたところ、彼は間髪入れずに言った。
「そりゃ、きっと“市民広場”の間違いだよ。見間違えたんだ。彼
らは背格好も似てるし、その上よく同じブランドの洋服を買うんだ。
ポール・スミスとかニューヨーカーとか」
「でも最後に『僕のせいじゃない』って言ったんだ。“市民広場”
はそんなこと言わないだろう?」
「さあね」
 彼はそう答えると、はいもう終わりというように、カウンターの
中の店主に向かって「『天巻き』と『イワシの重ね焼き』ください」
と言った。
 僕はそれ以上、彼に示唆を求めることをあきらめて、目の前の
ビールを飲んだ。



 八幡線という名の境界線。あちら側とこちら側の区別なんてでき
ない。でもそれはそこにある。“イタリア広場”は「僕のせいじゃ
ない」と言った。もちろん僕は「じゃ、太陽のせいだとでも言うの
か?」と詰め寄ることもできた。でも僕はそれをしなかった。
今なら、なぜ彼が八幡線に現れたのか、よくわかるような気がする。
どうして怒ったようすで僕のもとを去っていったのかも。でも、も
しもう一度彼に出会ったなら、やはり僕は同じことを言うだろう。
「問題は、君がどこへ行くかじゃない。君がどこにいるか、だ」
 彼は今も六甲道周辺をさまよい歩いている。ポール・スミスだか
ニューヨーカーだかの洋服を着て。



------------------------------------------------------------



DECOさん、ありがとうございました。
「『天巻き』『ポール・スミス』は何を意味しているのか?」
「この場合の『イワシの重ね焼き』とは?」
どうぞ皆さんも想像をふくらませてください。
次の「SCENE」も楽しみですね。



で「イタリア広場」です。
六甲道の南、桜口の再開発エリアに「イタリア広場」ができるよう
です。設計コンクールでデザインを決定するそうです。
「日本におけるイタリア2001年」がらみの企画だそうです。
http://www.2001italia.com/category/arte/01_026.htm)
ここは激甚被災地。で、神戸市が調子こいて再開発やっちゃったん
ですね。もう目まいがするくらい圧倒的に変えちゃったわけですわ。
涙が出る位不細工な高層ビルがボコボコ生えてきているわけです。
新しい店がたくさんでき、新しい住民がたくさん住み、新しい町の
ストーリーが始まり…町は変わり続けるものであることは確かなん
ですが、大事な事を忘れてはいけないと思うのです。
naddistの読者ならわかっていただけると思います。
「イタリア広場は『どこ』にいるのか?」
十分考慮した設計コンペであることを切に望みます。



============================================================



naddistに頂いた、皆さんからのご意見ご感想や灘情報を
ご紹介する「なだっちゅーの!」を、お送りいたします。
メールを下さった皆様、ありがとうございました。



==========================================なだっちゅーの!93



[naddist 020220-116]世界の国からナダニチハ01-1に関してメール
をいただきました。



●CHOCO様(学びクミン)



それにしても、今回は爆笑の嵐でした!!
まさに灘的イ ン ド観ですねー!
ほんと面白かったです。
なんだか、それも神戸ならでは。
日本広しと言えども、こういうところって本当に少ないと思います。
そういう意味でも、灘は世界の天然資源的価値のある場所ともいえ
るのではないでしょうか?!
その生ぬるく、いろんなものが入り混じって、摩耶山の(そういえ
ば、摩耶様こそ釈迦の母でインド人なのではなかったのか!?
まさに、目から鱗ですね)
ふもとに息づく灘の、その生態系。
まさに、世界の縮図だったりして。
隣・東灘クミンの私も、子供の頃からなんとなく環境的に、否応な
しに外人慣れしていく運命にありました。
そう言えば、灘の北にあるモルモン教会の宣教師のアメリカ人の金髪
男性が二人、ブラウニーというケーキを持って、遊びにきたこともあ
ったし、またあるときは、うちの父がいきなり、神戸大学に留学して
きている中国人の大学生を家に連れて来たこともあったし、近所の
スウェーデン人の男の子と無理やり「Let's play!」の一言で友達
になって、外人マンションのプールに入りにいったかと思えば、タイ
王室の血筋の美人実業家に、小学生ながら、生意気に英会話なんか教
わったりとか、今考えると、混沌としていましたけど・・・
あれって、神戸なんですね。



  日常的異文化民間交流な灘の町。
  インド、中国、韓国、ドイツ、ロシア、ブラジル…
  どっかみたいにそれを声高に叫ばないっつうのが「灘の粋」
  山の手には今もプール付きの家がありますね。「長峰の芝刈り
  バース」と異名をとった元タイガース、バース選手も灘山の手
  に住んでいました。
  そうそう、先日、六甲川の上流通称「都賀滝」の近くの大土平
  神社の前にある留学生アパート(?)付近を歩いていたら、美
  しいインドの女性が開きかけた梅の花に顔を近付け、香りを楽
  しんでおられました。
  「都賀滝の 水音温し ガンダーラ」
  灘の春はもう間近、なのですね。
  -----------------------------------------------------nad



●ナダレーヌ様(原クミン)



相変わらず愉快な「都賀川の娘」さんのお話ですね。
きっとそのホメイニ師は乗り物の神様だったんでしょうね。
日本だと何でしょうか、大黒様?弁天様?
キリスト教だと聖クリストファというのがいるんですが・・
(はい、私もnadsitではメジャーな?元ステラマリス族です)



本当に子供の頃の灘は日常的に国際的でしたね。
私も金髪の男の子と鬼ごっこしたり、インド人の勝気な女の子に
「アホンダラ!」と叫ばれたりしました。
学校には国際学校が併設されていたので、バザーにはタコ焼きと
サモサの屋台が並んでたし・・「お洒落」とかそういう感覚では
なかったんですよね。
「イタリア広場」?フーン・・



宮前ネタがこの間から出てますが、お店もジグソーパズルのように
散らばってしまいましたね。
naddistで「開発前、そして今」のようなマップを作っていただいき
たいくらいです。
この間も桜口の郵便局を探して20分くらい難民状態・・
このままでは再開発が終わるまでに、灘にボケ区民大量発生か?
                   
  インド人の勝気な女の子が「アホンダラ!」ナイスです。
  ターバン巻いて「靴紐ほどけたやん」並みです。
  インド人が「アホンダラ!」の逆の例ですが、実は私の母も
  マリア下音楽室勤務系ステラマリス族(ステラマリス=海星
  女子)でして、以前フロインドリーブに行った時、母が社長
  さん(ドイツの方)に「ハーイ!ヘラ!」と挨拶をしているの
  を目撃し、「てめー『ハーイ』ってキャラじゃねえだろっ」と、
  そっと心の中でツッコミました。フロインドリーブのオーナー
  はステラマリス出身だそうです。
  ちなみにうちの親父は六甲学院出身の僧侶だったりします。
  故に坊主のくせに恩師が外国人神父だったりします。灘的かも。
  -----------------------------------------------------nad



●プリセー様(今も時々通いクミン)



「ナダニチハ」で松蔭生の話が出ていたので思い出してお答えしま
す。わたしは関係者です。小さな頃からよく出入りしたし、今の仕
事の前は4年間、松蔭で非常勤講師をしていました。
だけど、松蔭のハンドベルが有名と言うのには驚きました。
実際、かなりレベルの高い演奏をする、と定評があるし歴史も長い
のですが、高校生だけに、学校の外で演奏することはあまりないの
で、有名とは知りませんでした。
頌栄短大のことではないですよね?あそこならほんといろんなとこ
ろで演奏しているので、多くの人が知ってます。



  松蔭関係者初メールです。ありがとうございました。
  松蔭のハンドベルは結構有名なんですね。
  「灘百選」にもノミネートされていましたよ。
  参考に松蔭ハンドベル部のHPのURLを載せようと思いましたが
  …女子高のHPにリンクを張る…何かイケナイ事のような気が
  したのでのでやめときますね。
  -----------------------------------------------------nad



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●          naddist NEWS            ●
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●       春のnaddistツアーのお知らせ        ●



春です。naddistツアーです。
年初にお知らせいたしました「灘の若大将ツアー」のお知らせです。
あなたも、豪華クルージングヨットで灘の波に揺られながら、灘の
潮風に吹かれながら、灘の町を眺めてみませんか?
という今回のツアーいよいよ4月14日開催予定です。



●日時:4月14日(日)11:00〜17:00
   (変更の可能性あり)
●エリア:西宮ヨットハーバー〜灘(でも、風まかせです)
●募集人員:先着8名
●協力:ゆうか亭・ヨットオーナー○○さん・セイラーの皆さん
●乗船方法:以下の文をお読みください。



で、ですよ。そんなヨット、私ごときが借りれる訳ありません。
また、操縦できるわけありません。
しかも無料ですよ!無料!
なぜ、この企画が実現できたのか?
そう[naddist 010720-96]「灘ラーメンは太陽の味」でご紹介した
元プロセイラー、岩屋灘ラーメン「ゆうか亭」の大将に今回の企画
の事を話した所「よっしゃ、まかしとき」の一言で、ヨットの手配、
操艇スタッフの確保等、あっというまにだんどっていただけました。
しかし…このまま「ありがとうございました」で終わるのはあまり
にも申し訳ないので…独断ですが以下のようなシステムにします。
題して「伝統の旨味、灘ラーメン食べてヨットに乗ろう!」



「灘の若大将ツアー」参加希望の方は
1、まず、「ゆうか亭」に食事に行ってください。
  (チケットの配付は3月11日からです)
2、注文の時に「naddistのヨット乗ります」と言ってください。
3、すると「灘の若大将ツアーチケット」が渡されます。
4、チケット入手報告をnaddistまでしてください。
  (この時点で予約完了とします。なんかWカップみたい…)



今回はこのチケット入手者のみのツアーとさせていただきます。
なお、今回のツアーはヨットの定員の都合上、8名様限りとさせて
いただきます。(ということでチケットは8枚しかありません)
勝手ながら諸事情ご賢察の上ご了承賜りますようお願い申し上げます。
てことで、
僕の行く所へついておいでよ。
夜空にはあんなに星が光るんです。(昼だけど)



  +++ゆうか亭【灘ラーメンのお店】
  +++灘区岩屋北町4-3-1 阪神岩屋駅から北東へ徒歩2分
    阪神岩屋駅下車、山側に出て道を東へ進むと、左手に
「岩屋ビリヤード」があります。その東隣の1階の外壁が赤っ
   ぽい建物。黒地に赤い字で「ゆうか亭」の看板が目印です。
  +++881-6021
  +++営業時間:1130〜1430 1800〜2400(日祝休)



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naddist発行の「異邦人」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。



naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
・転載の条件(匿名希望、ハンドル名等、URL載せる事も可能です)
・現在住んでいる所(もしよろしければ)
・灘区との関わり(適当につけて下さい)
(例)元クミン:元灘区在住
   現クミン:現灘区在住
   (クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。



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サッカーのうまいブラジル生れの転校生ジョルジュ君。元気かな?
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