[010410-86]六甲伝説の幌馬車
投稿者: Naddist 掲載日: 2001-4-10 (3840 回閲覧)
...n a d d i s t
...010410-86
...
...naddism Edit.
■CONTENTS==================================================
・六甲伝説の幌馬車
・灘声灘語
・naddist NEWS(naddistからのお知らせ)
〜春の摩耶山不思議発見ツアー再び!のお知らせ
〜さよなら市バス急1系統
〜「なだだな」Vol7発刊
〜「六甲音楽祭」のお知らせ
============================================================
[naddist 010330-85]でご紹介した、六甲にあった喫茶店「カウボ
ーイは?」に反応を頂きました。
○レ−を超えるか!?
伝説の喫茶店が、今、蘇ります。
============================================六甲伝説の幌馬車
前号[naddist 010330-85]でご紹介した、ミセス花子様から頂いた
ネタは以下の通りした。
------------------------------------------------------------
それから、今は当然ないけれど、そうそう12年前・・・カウボーイ
というお店があったのをご存知の方いらっしゃいますか?
阪急六甲の近くなんです。わたしは、今でも忘れられません。けっ
こう、そんなお店多いよね〜〜〜。
お店に入ると、おじちゃんが、ピョコンと飛び跳ねて・・・向かえ
てくれて、それで何食べたかは、忘れたけれど、ギターを弾いてく
れて・・・夫とわたしは、いつお店をでようかと悩んだものでした。
今考えても、あれは「現実にあったお店だったのか・・・」誰かい
っしょにこの話しが出来る人いないかな???
------------------------------------------------------------
「カウボーイ…カウボーイ…もしかしてあの店かも…」と思ってい
たところ、読者の方より早速反応を頂きました。
●キタヤン様(元クミン、現シゴトクミン)
「カウボーイ」という喫茶店は、私も知っています。六甲八幡神社
のそばにありました。民家のガレージを改装した、めちゃめちゃお
手軽の喫茶店でした。しかし問題は内装ではなく、マスターという
かおっちゃんにあったと思います。ちょっと小汚くて(ごめんね!)
出されたコーヒーをそのまま飲んでもええんかい?という感じでし
た。それと、客の意向におかまいなくギターを持ち出して唄いだす
んですよ。それも何曲も続けるんで、帰るに帰れない状態、になっ
てしまいます。一度しか行ったことがないのですが、時々思い出し
て、怖いものみたさにいってみようか、なんて思っていたのですが、
もうやってないんですか?
------------------------------------------------------------
●熊様(在米元学びクミン)
店の名前はずうっと忘れていましたが、私は15-16年前にそこ
に行ったことがあります。阪急六甲からしばらく南に下った辺りに
あったと思います。一回行っただけですが、本当にけったいな店で
した。ミセス花子さんと同じく、私も「現実にあった店なのか」ど
うか自信が持てず、naddist紙上で問い合わせをすることもはばから
れておりましたが、やはり本当にあったのですね。ほっとしました。
そして感激です。
私は当時某外大の学生でしたが、某部合宿の宴会の席で、ある2回
生の先輩から「六甲に弾き語りでヨーデルを聞かせてくれる変な喫
茶店がある」との話がありました。話の異様さが興味をひいたこと
もありましたが、「六甲周辺の店はあらかた知っている」つもりの
3−4回生のプライドが許さなかったこともあった様で、とにかく
ことの真偽を確かめんと、7−8人で大挙してその店に押しかけま
した。
隠れ家様の扉をくぐると薄暗い店のカウンターの中におっちゃん一
名、店は意外と広かった様に思います。私はコーヒーを頼みました
が、確か灯油ストーブの上のやかんからお湯を注いでいました。出
された白いブリキのカップは、普通の家の洗面台においてある歯磨
き用といった安っぽい感じで、しかもあちこち塗りがはげてそこが
錆び、非常に使い込んだ感じ。恐る恐る口にしたコーヒーは、濃い
目のインスタントコーヒーといったところでした。
カウンターのそこここに「南天荘書店」と書かれた海外小説か何か
の邦訳本が置いてありましたが、それらはマスターが翻訳したよう
な話でした。その日他に客はいませんでしたが、この店のファンは
各地にいて、丹波篠山からしょっちゅう通ってくる常連もいるとの
説明です。
やがて弾き語りが始まりました。今思うとカントリーかブルーグラ
スか何かだったんだと思いますが、「レイヨー!レイヨー!ヨロレ
イヨー!」と、やたら裏声が入りまくって確かに雰囲気はヨーデル
です。上手いや下手や、曲が良いや悪いやは全然覚えていませんが、
とにかくそのレイヨー!だけは未だに覚えてます。しばし時間を過
ごして一同退散しましたが、なぜかみな無口なまま、その日は阪急
六甲駅で解散となりました。なんとも言葉にしようが無いひと時で
した。
以上、非常に頼りない記憶を元に書かせていただきましたので、不
正確な点もあろうかと思います。その後、私は「もう一度行こう」
と思いながらなかなか足を運ぶことが出来ず、何年か後にたまたま
店の前を通った時には、すでに閉店を告げる紙が張り出してありま
した。どなたかこの店に詳しい方がいらっしゃいましたら、この店
はなんだったのか、あのマスターはどんな方なのか、その後の消息
もあわせ、ぜひとも教えていただきたいと思います。
------------------------------------------------------------
皆さん情報ありがとうございました。
そうカウボーイは、灘区では伝説の店と呼ばれた「悪夢系インパク
ト店舗」の重鎮。店構えも悪夢なら、コーヒーも悪夢、おまけに出
し物も悪夢という「悪夢界の三冠王。森の詩もよろしく」という感
じです。さてさて、naddistも動かないわけにはまいりません。
ここ数年間で築き上げた「naddistデーターベース」を駆使してい
た所、ついにある人物にたどりつきました。
------------------------------------------------------------
●Tさん(現クミン)の証言
「カウボーイですか…閉店して10年は経つでしょうかねぇ…
あの店はなんと表現したらいいんでしょう…流れる水も止まるよう
な…ええ八幡神社の下の路地にあったんですが、そこだけ霧がかか
っているようでした。店の中は凄まじかったです…照明はサークラ
インを天井からひもでぶらさげていました…マスターのパンツも干
されていましたし、寝起きしているふとんはそのまま、お湯は石油
ストーブで沸かしていましが、その湯気で自分のスリッパを暖めて
いました。トイレのドアも壊れていました。コーヒーカップ?ああ
ホーローのやつですね。ミルクを頼んだらスキムミルクが出てきた
事もありました。名物メニューですか?「フラップジャック」って
いう「西部風お好み焼き」がありました。メリケン粉に豆とコンビ
ーフを混ぜ込んで鍋で焼いたものにケチャップをかけて食べました。
ええ結構旨かったです。
マスターですか?Sさんっていうんですが、とにかく…なんともいい
ようのない強烈な個性でした。天才といいますか凄まじいバランス
感覚といいますか…遥かなる西部を夢見ている人でした…店内の雰
囲気もなんとなく「幌馬車」の中みたいだったなあ…『大草原の小
さな家』が大好きで原書をぼろぼろになった辞書を使って訳してい
ました。英語はラジオ講座で独学していました。寒がりなので冬は
エスキモーコートを2枚重ね着していました。学生服も着てたなぁ。
音楽ですか?ウェスタンです。ギターとアコーディオンを弾いてい
ました。1回で10曲くらい演っていたんじゃないかなあ…
ヨーデル?ああ、あれはいわゆるヨーデルじゃないんですけど…
ウェスタンの唱法です。そんな強烈な店でしたから、お客さんは全
国から来ていましたね。でも怒る人もいましたよ。だって無茶苦茶
ですから…でもマスターはそんなことおかまいなしでした。マスタ
ーの振る舞いはパフォーマンスじゃないんです…
こんな事もありました。天本英世(仮面ライダー死神博士)さんを
連れていったことがあるんですよ…そしたらね…」
------------------------------------------------------------
…Tさんの話はそれからもずっと続きました。
次から次と出てくる、摩訶不思議なエピソードの数々。
聞けば聞く程とんでもない店だという事がわかってきました。
そして、私は興味本位で聞いているのが恥ずかしくなってきました。
こんなすごい店が灘にあったなんて。
そしてnaddist編集部はついにTさんより衝撃の証言を得る事になっ
たのです…
(つづく)
皆さんの中で、この六甲の幌馬車「カウボーイ」に行かれた方はい
らっしゃいますか?
naddistでは「カウボーイ」の伝説をたくさん集めたいと思ってい
ます。マスターの事、音楽の事、店のインテリアの事、どんな些細
な事でも結構ですので、naddistまで情報お寄せ下さい。
よろしくお願いいたします。
============================================================
またまたnaddistに新コーナー出現か?!
灘ネタ辛口新聞風コラムともいうべき「灘声灘語」です。
作者は灘ジャーナリストの重鎮、灘声灘語氏です。
お楽しみ下さい。
==================================================灘声灘語01
灘中華思想では、灘ブランドは灘区で生まれ灘区にあらねばならな
い。北は六甲山小学校の新1年生から南は摩耶大橋道路の料金所の
おじさんまで、クミンの常識だ。「灘神戸生協」が「コープこうべ」
に変わったのは、本部が住吉だからという説もある▼ところが、今
年になって阪神御影駅のガード下に「灘そば」を看板にしたラーメ
ン屋が現われた。「そんな邪道食品、まずいに決まっとう」「しか
し食べたい」「いや食うわけにはいかん」「でもでもでーも・・・」
という屈折した気分で私の通勤は始まる▼東西灘冷戦構造は、1989
年にベルリンの壁とともに崩壊したと見られていた。「灘そば」出
現は、東灘が経済レベルで新たな「灘の正統」を主張し始めたと見
るべきなのか▼というのは戦前、御影や本山など現在東灘の町村は
神戸市編入を拒み、芦屋の精道村と組んで「灘市」を建設する構想
を持っていた。1950年の神戸市編入時、先に編入した灘区があった
ため、やむをえず東灘区になったという▼一方、灘区ではネオナデ
ィズムの勃興か、灘ゴーマニズム論を唱える灘浜族が乙女塚古墳
(東灘区御影塚町)に侵入し、墳丘部頂上に灘旗を掲げたという情
報もある。この背景には、灘区誕生時に西郷村が神戸市編入を拒み
独立を訴えた際、一部を御影町に割譲されかかった歴史的経緯があ
るとされる。▼東西冷戦の象徴「石屋川の堤防壁」は、いまも我々
の前に厳然とそびえる。ある西郷出身のnaddistは、石屋川に近づ
き東灘の気配を感じるといまだに悪寒が走るという。もし「灘そば」
がうまいとすれば、それは灘の東西イデオロギーが鍛えた麺のコシ
にちがいない。
============================================================
● naddist NEWS ●
============================================================
● 春の摩耶山不思議発見ツアーパワーアップで開催! ●
以下の日程で再開催いたします。
なんと今回は不思議スポット探訪にプラスして、摩耶山の遅咲きの
ヤマザクラ花見をドッキングでパワーアップ!絶好のヤマザクラ鑑
賞スポット、青谷の奥座敷「静香園」さんで抹茶団子付き花見もプ
ラス!ソメイヨシノで浮かれているようじゃnaddistと言えないゼ!
摩耶山のマイナスイオンとフィトンチッドを体一杯に浴びれば、
しばらくあなたもストレス知らず。家庭円満、無病息災、商売繁昌
で益々てんこもりです。あ、天上寺の安産祈願もあった。
日時:4月21日(土)
1200〜1700
集合:1200 阪急王子公園東口改札集合
(12時18分のミニバスをバスジャックします)
見所:王子公園からミニバスジャック〜ケーブル下駅からケーブル
ジャック〜爆裂インドマンション見学〜摩耶観光ホテル探検
〜空飛ぶ市バスジャック〜旧奥摩耶遊園地施設跡探訪(摩耶
コースター、奥摩耶スケート場、野外劇場等)〜天上寺マニ
アックツアー〜青谷道より下山〜山岳民族爆笑アイテム観察
〜神戸市内唯一の茶園の茶室で、できたて抹茶団子とヤマザ
クラでアジアの極楽
※なお、遠足打ち上げを観音寺のお食事処「ぺれ」さんで行
なう予定です。お時間ある方は是非ご参加下さいませ。
抹茶団子の予約の都合上、参加ご希望の方はお早めにnaddistまで
メールでお知らせ下さい。
● さよなら市バス急1系統 ●
市電時代からの栄光のトップナンバーとして、区内を走っていた市
バス急1系統が去る3月31日をもって廃止されました。申し訳程
度に「急行な」その勇姿がもう見られないのは寂しいですね。
一度ジャックしてみたかったなあ。ご苦労様でした。
● 今年も「六甲音楽祭」開催! ●
灘区民のヘンさ爆発。
「六甲音楽祭」が開催されます。各会場共通チケットで灘音楽はし
ご。クラシック、ジャズはおろかフォルクローレ、津軽三味線、バ
ロック、タンゴ、中国琵琶、ホーミー、ええいシタールにゴスペル
もつけちゃえってことで、まさにてんこ盛りとはこのことかも。
今年はなんと摩耶ケーブル内コンサートもあり。
ご希望の方には、naddistよりチラシをfaxさせていただきます。
『六甲音楽祭〜2日間世界一周・音楽の旅〜』
会場:摩耶ケーブル、神戸雲内教会、六甲幼稚園、沢の鶴資料館
時間:11:00〜19:00
出演:いっぱい
主催:神戸パーカッションフェスタ実行委員会
六甲音楽祭実行委員会(078-882-5481)
当日券1000円(1会場のみ有効)
フリーパスポート券2000円(1日全会場有効)
前売り券取り扱い
ピザハウスF 078-821-3994
安曇野(コーヒー)078-841-9501
从三郎(手打ちそば)078-851-8593
オルキド(コーヒー)078-881-4939
============================================================
naddist発行の「ヨロレイヨー!」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。
naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
・転載の条件(匿名希望、ハンドル名等)
・現在住んでいる所(もしよろしければ)
・灘区との関わり(適当につけて下さい)
(例)元クミン:元灘区在住
現クミン:現灘区在住
(クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。
------------------------------------------------------------
K新聞ファンの皆さん。「灘平調」じゃなくてごめんなさい。
------------------------------------------------------------
ご意見ご感想は eken@pp.iij4u.or.jp までお願いします。
------------------------------------------------------------
naddist [Kapsel naddism] 0000009510
produced by "naddism Edit."(@parabolart)
e-mail "eken@pp.iij4u.or.jp"
------------------------------------------------------------
powered by "magmag" www.mag2.com
...010410-86
...
...naddism Edit.
■CONTENTS==================================================
・六甲伝説の幌馬車
・灘声灘語
・naddist NEWS(naddistからのお知らせ)
〜春の摩耶山不思議発見ツアー再び!のお知らせ
〜さよなら市バス急1系統
〜「なだだな」Vol7発刊
〜「六甲音楽祭」のお知らせ
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[naddist 010330-85]でご紹介した、六甲にあった喫茶店「カウボ
ーイは?」に反応を頂きました。
○レ−を超えるか!?
伝説の喫茶店が、今、蘇ります。
============================================六甲伝説の幌馬車
前号[naddist 010330-85]でご紹介した、ミセス花子様から頂いた
ネタは以下の通りした。
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それから、今は当然ないけれど、そうそう12年前・・・カウボーイ
というお店があったのをご存知の方いらっしゃいますか?
阪急六甲の近くなんです。わたしは、今でも忘れられません。けっ
こう、そんなお店多いよね〜〜〜。
お店に入ると、おじちゃんが、ピョコンと飛び跳ねて・・・向かえ
てくれて、それで何食べたかは、忘れたけれど、ギターを弾いてく
れて・・・夫とわたしは、いつお店をでようかと悩んだものでした。
今考えても、あれは「現実にあったお店だったのか・・・」誰かい
っしょにこの話しが出来る人いないかな???
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「カウボーイ…カウボーイ…もしかしてあの店かも…」と思ってい
たところ、読者の方より早速反応を頂きました。
●キタヤン様(元クミン、現シゴトクミン)
「カウボーイ」という喫茶店は、私も知っています。六甲八幡神社
のそばにありました。民家のガレージを改装した、めちゃめちゃお
手軽の喫茶店でした。しかし問題は内装ではなく、マスターという
かおっちゃんにあったと思います。ちょっと小汚くて(ごめんね!)
出されたコーヒーをそのまま飲んでもええんかい?という感じでし
た。それと、客の意向におかまいなくギターを持ち出して唄いだす
んですよ。それも何曲も続けるんで、帰るに帰れない状態、になっ
てしまいます。一度しか行ったことがないのですが、時々思い出し
て、怖いものみたさにいってみようか、なんて思っていたのですが、
もうやってないんですか?
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●熊様(在米元学びクミン)
店の名前はずうっと忘れていましたが、私は15-16年前にそこ
に行ったことがあります。阪急六甲からしばらく南に下った辺りに
あったと思います。一回行っただけですが、本当にけったいな店で
した。ミセス花子さんと同じく、私も「現実にあった店なのか」ど
うか自信が持てず、naddist紙上で問い合わせをすることもはばから
れておりましたが、やはり本当にあったのですね。ほっとしました。
そして感激です。
私は当時某外大の学生でしたが、某部合宿の宴会の席で、ある2回
生の先輩から「六甲に弾き語りでヨーデルを聞かせてくれる変な喫
茶店がある」との話がありました。話の異様さが興味をひいたこと
もありましたが、「六甲周辺の店はあらかた知っている」つもりの
3−4回生のプライドが許さなかったこともあった様で、とにかく
ことの真偽を確かめんと、7−8人で大挙してその店に押しかけま
した。
隠れ家様の扉をくぐると薄暗い店のカウンターの中におっちゃん一
名、店は意外と広かった様に思います。私はコーヒーを頼みました
が、確か灯油ストーブの上のやかんからお湯を注いでいました。出
された白いブリキのカップは、普通の家の洗面台においてある歯磨
き用といった安っぽい感じで、しかもあちこち塗りがはげてそこが
錆び、非常に使い込んだ感じ。恐る恐る口にしたコーヒーは、濃い
目のインスタントコーヒーといったところでした。
カウンターのそこここに「南天荘書店」と書かれた海外小説か何か
の邦訳本が置いてありましたが、それらはマスターが翻訳したよう
な話でした。その日他に客はいませんでしたが、この店のファンは
各地にいて、丹波篠山からしょっちゅう通ってくる常連もいるとの
説明です。
やがて弾き語りが始まりました。今思うとカントリーかブルーグラ
スか何かだったんだと思いますが、「レイヨー!レイヨー!ヨロレ
イヨー!」と、やたら裏声が入りまくって確かに雰囲気はヨーデル
です。上手いや下手や、曲が良いや悪いやは全然覚えていませんが、
とにかくそのレイヨー!だけは未だに覚えてます。しばし時間を過
ごして一同退散しましたが、なぜかみな無口なまま、その日は阪急
六甲駅で解散となりました。なんとも言葉にしようが無いひと時で
した。
以上、非常に頼りない記憶を元に書かせていただきましたので、不
正確な点もあろうかと思います。その後、私は「もう一度行こう」
と思いながらなかなか足を運ぶことが出来ず、何年か後にたまたま
店の前を通った時には、すでに閉店を告げる紙が張り出してありま
した。どなたかこの店に詳しい方がいらっしゃいましたら、この店
はなんだったのか、あのマスターはどんな方なのか、その後の消息
もあわせ、ぜひとも教えていただきたいと思います。
------------------------------------------------------------
皆さん情報ありがとうございました。
そうカウボーイは、灘区では伝説の店と呼ばれた「悪夢系インパク
ト店舗」の重鎮。店構えも悪夢なら、コーヒーも悪夢、おまけに出
し物も悪夢という「悪夢界の三冠王。森の詩もよろしく」という感
じです。さてさて、naddistも動かないわけにはまいりません。
ここ数年間で築き上げた「naddistデーターベース」を駆使してい
た所、ついにある人物にたどりつきました。
------------------------------------------------------------
●Tさん(現クミン)の証言
「カウボーイですか…閉店して10年は経つでしょうかねぇ…
あの店はなんと表現したらいいんでしょう…流れる水も止まるよう
な…ええ八幡神社の下の路地にあったんですが、そこだけ霧がかか
っているようでした。店の中は凄まじかったです…照明はサークラ
インを天井からひもでぶらさげていました…マスターのパンツも干
されていましたし、寝起きしているふとんはそのまま、お湯は石油
ストーブで沸かしていましが、その湯気で自分のスリッパを暖めて
いました。トイレのドアも壊れていました。コーヒーカップ?ああ
ホーローのやつですね。ミルクを頼んだらスキムミルクが出てきた
事もありました。名物メニューですか?「フラップジャック」って
いう「西部風お好み焼き」がありました。メリケン粉に豆とコンビ
ーフを混ぜ込んで鍋で焼いたものにケチャップをかけて食べました。
ええ結構旨かったです。
マスターですか?Sさんっていうんですが、とにかく…なんともいい
ようのない強烈な個性でした。天才といいますか凄まじいバランス
感覚といいますか…遥かなる西部を夢見ている人でした…店内の雰
囲気もなんとなく「幌馬車」の中みたいだったなあ…『大草原の小
さな家』が大好きで原書をぼろぼろになった辞書を使って訳してい
ました。英語はラジオ講座で独学していました。寒がりなので冬は
エスキモーコートを2枚重ね着していました。学生服も着てたなぁ。
音楽ですか?ウェスタンです。ギターとアコーディオンを弾いてい
ました。1回で10曲くらい演っていたんじゃないかなあ…
ヨーデル?ああ、あれはいわゆるヨーデルじゃないんですけど…
ウェスタンの唱法です。そんな強烈な店でしたから、お客さんは全
国から来ていましたね。でも怒る人もいましたよ。だって無茶苦茶
ですから…でもマスターはそんなことおかまいなしでした。マスタ
ーの振る舞いはパフォーマンスじゃないんです…
こんな事もありました。天本英世(仮面ライダー死神博士)さんを
連れていったことがあるんですよ…そしたらね…」
------------------------------------------------------------
…Tさんの話はそれからもずっと続きました。
次から次と出てくる、摩訶不思議なエピソードの数々。
聞けば聞く程とんでもない店だという事がわかってきました。
そして、私は興味本位で聞いているのが恥ずかしくなってきました。
こんなすごい店が灘にあったなんて。
そしてnaddist編集部はついにTさんより衝撃の証言を得る事になっ
たのです…
(つづく)
皆さんの中で、この六甲の幌馬車「カウボーイ」に行かれた方はい
らっしゃいますか?
naddistでは「カウボーイ」の伝説をたくさん集めたいと思ってい
ます。マスターの事、音楽の事、店のインテリアの事、どんな些細
な事でも結構ですので、naddistまで情報お寄せ下さい。
よろしくお願いいたします。
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またまたnaddistに新コーナー出現か?!
灘ネタ辛口新聞風コラムともいうべき「灘声灘語」です。
作者は灘ジャーナリストの重鎮、灘声灘語氏です。
お楽しみ下さい。
==================================================灘声灘語01
灘中華思想では、灘ブランドは灘区で生まれ灘区にあらねばならな
い。北は六甲山小学校の新1年生から南は摩耶大橋道路の料金所の
おじさんまで、クミンの常識だ。「灘神戸生協」が「コープこうべ」
に変わったのは、本部が住吉だからという説もある▼ところが、今
年になって阪神御影駅のガード下に「灘そば」を看板にしたラーメ
ン屋が現われた。「そんな邪道食品、まずいに決まっとう」「しか
し食べたい」「いや食うわけにはいかん」「でもでもでーも・・・」
という屈折した気分で私の通勤は始まる▼東西灘冷戦構造は、1989
年にベルリンの壁とともに崩壊したと見られていた。「灘そば」出
現は、東灘が経済レベルで新たな「灘の正統」を主張し始めたと見
るべきなのか▼というのは戦前、御影や本山など現在東灘の町村は
神戸市編入を拒み、芦屋の精道村と組んで「灘市」を建設する構想
を持っていた。1950年の神戸市編入時、先に編入した灘区があった
ため、やむをえず東灘区になったという▼一方、灘区ではネオナデ
ィズムの勃興か、灘ゴーマニズム論を唱える灘浜族が乙女塚古墳
(東灘区御影塚町)に侵入し、墳丘部頂上に灘旗を掲げたという情
報もある。この背景には、灘区誕生時に西郷村が神戸市編入を拒み
独立を訴えた際、一部を御影町に割譲されかかった歴史的経緯があ
るとされる。▼東西冷戦の象徴「石屋川の堤防壁」は、いまも我々
の前に厳然とそびえる。ある西郷出身のnaddistは、石屋川に近づ
き東灘の気配を感じるといまだに悪寒が走るという。もし「灘そば」
がうまいとすれば、それは灘の東西イデオロギーが鍛えた麺のコシ
にちがいない。
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● naddist NEWS ●
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● 春の摩耶山不思議発見ツアーパワーアップで開催! ●
以下の日程で再開催いたします。
なんと今回は不思議スポット探訪にプラスして、摩耶山の遅咲きの
ヤマザクラ花見をドッキングでパワーアップ!絶好のヤマザクラ鑑
賞スポット、青谷の奥座敷「静香園」さんで抹茶団子付き花見もプ
ラス!ソメイヨシノで浮かれているようじゃnaddistと言えないゼ!
摩耶山のマイナスイオンとフィトンチッドを体一杯に浴びれば、
しばらくあなたもストレス知らず。家庭円満、無病息災、商売繁昌
で益々てんこもりです。あ、天上寺の安産祈願もあった。
日時:4月21日(土)
1200〜1700
集合:1200 阪急王子公園東口改札集合
(12時18分のミニバスをバスジャックします)
見所:王子公園からミニバスジャック〜ケーブル下駅からケーブル
ジャック〜爆裂インドマンション見学〜摩耶観光ホテル探検
〜空飛ぶ市バスジャック〜旧奥摩耶遊園地施設跡探訪(摩耶
コースター、奥摩耶スケート場、野外劇場等)〜天上寺マニ
アックツアー〜青谷道より下山〜山岳民族爆笑アイテム観察
〜神戸市内唯一の茶園の茶室で、できたて抹茶団子とヤマザ
クラでアジアの極楽
※なお、遠足打ち上げを観音寺のお食事処「ぺれ」さんで行
なう予定です。お時間ある方は是非ご参加下さいませ。
抹茶団子の予約の都合上、参加ご希望の方はお早めにnaddistまで
メールでお知らせ下さい。
● さよなら市バス急1系統 ●
市電時代からの栄光のトップナンバーとして、区内を走っていた市
バス急1系統が去る3月31日をもって廃止されました。申し訳程
度に「急行な」その勇姿がもう見られないのは寂しいですね。
一度ジャックしてみたかったなあ。ご苦労様でした。
● 今年も「六甲音楽祭」開催! ●
灘区民のヘンさ爆発。
「六甲音楽祭」が開催されます。各会場共通チケットで灘音楽はし
ご。クラシック、ジャズはおろかフォルクローレ、津軽三味線、バ
ロック、タンゴ、中国琵琶、ホーミー、ええいシタールにゴスペル
もつけちゃえってことで、まさにてんこ盛りとはこのことかも。
今年はなんと摩耶ケーブル内コンサートもあり。
ご希望の方には、naddistよりチラシをfaxさせていただきます。
『六甲音楽祭〜2日間世界一周・音楽の旅〜』
会場:摩耶ケーブル、神戸雲内教会、六甲幼稚園、沢の鶴資料館
時間:11:00〜19:00
出演:いっぱい
主催:神戸パーカッションフェスタ実行委員会
六甲音楽祭実行委員会(078-882-5481)
当日券1000円(1会場のみ有効)
フリーパスポート券2000円(1日全会場有効)
前売り券取り扱い
ピザハウスF 078-821-3994
安曇野(コーヒー)078-841-9501
从三郎(手打ちそば)078-851-8593
オルキド(コーヒー)078-881-4939
============================================================
naddist発行の「ヨロレイヨー!」は皆様からのメールです。
お気軽に「町話」「感想」お寄せ下さい。
naddistへ、ご意見ご感想、情報メールをお送り頂く時は、
・「なだっちゅーの」(読者お便りコーナー)への転載の可否
・転載の条件(匿名希望、ハンドル名等)
・現在住んでいる所(もしよろしければ)
・灘区との関わり(適当につけて下さい)
(例)元クミン:元灘区在住
現クミン:現灘区在住
(クミン=区民ではないので、他地区の方大歓迎)
等を明記して頂ければ幸いです。
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K新聞ファンの皆さん。「灘平調」じゃなくてごめんなさい。
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ご意見ご感想は eken@pp.iij4u.or.jp までお願いします。
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