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アルバムトップ : 和食系 :  宇喜多「天ざる」

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宇喜多「天ざる」
宇喜多「天ざる」高ヒット
投稿者naddistnaddist さんの画像をもっと!   前回更新2010-12-29 13:54    友人に知らせる友人に知らせる
ヒット数4716  コメント数0    10.000010.00 (投票数 1)投票する投票する
●場所
水道筋5
●本日の昼食
天ざる 1000円
●コメント
天ざるを食べていて疑問に感じたことはありませんか?天丼にしても牛丼にしてもご飯に盛られた天や牛が口の中で渾然一体となることで口福を感じるが、天ざるは違う。天ぷらと蕎麦が最後まで別モノなのだ。あたたかい天そばのように天ぷらがダシで崩れてフナフナになった衣を蕎麦と一緒にズルズルとすするような口福感が天ざるはない。「あなたは天ぷら、私はおそば」といった具合でもはや犬猿の仲、いや水と油といった具合。麺丼界ではきっと「天ざるって、仮面そばだよね」とか言われているのだろう。師走の水道筋5丁目に衝撃が走った。水道筋きっての天ざるの名店「宇喜多」が、向かいの「瀬戸寿司」の後を追うように今年一杯で閉店するという。行かねばなるまい、すすらねばなるまい。BGMのない店内で、天ぷらがピチピチとあがる音、そしてツルツルと蕎麦をすする音のアンサンブルに身を委ねる。「おにぎりは2人前どすか?」界隈では珍しい京ことばが静かなグルーブ感を生み出す。ツルツルというよりチュルチュルといった方が正しいかもしれない喉越しの良い蕎麦は、少し平たく一口ごとにハラりと食べやすいのが嬉しい。薬味がワサビではなくカンズリというのもソウルフル。そして衣がキリっと立ち、職人魂が感じられる天ぷら。奇をてらわないしっかりとした仕事が蕎麦と天ぷらという別々の物を一体化させ「これぞ天ざる」という境地へと高めている。店内には別れを惜しむ水道筋者が次々と。水道筋で25年、今年の年越し蕎麦は宇喜多の天ざるで決めたい。
(2010.12.31閉店)

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