| 多喜「アラカルト」 naddist 和食系 2010-12-24 12:31 友人に知らせる 4812 0 10.00 (投票数 1)投票する
●場所 水道筋6(水道筋6丁目商店街) ●本日の昼食 ぶりの照り焼き、焚き合わせ、漬け物、ご飯、味噌汁 ●コメント 灘区に「地味噌」があったことは、あまり知られていない。地味噌といっても地味な味噌のことではなく、灘区で作られた味噌のことだ。摩耶山で作られていた「天上寺味噌」は天上寺塔頭(寺院内寺院)で僧侶によって作られ、摩耶山の土産として親しまれた。天上寺の寺領であった五毛にも味噌屋があった。昭和30年代まで五毛天神裏の細い路地には香ばしい味噌の香りが立ちこめたという。残念ながらどちらも灘区からは消えてしまったが、灘物産として是非復活して欲しいと思う。水道筋にうまい味噌汁があると聞いた。味噌好きとしては行かねばなるまい、飲まねばなるまい。ルミナーダきらめく師走の水道筋6丁目の[多喜]へ。「水道筋はちょっといいものが安い街やったのに、安いだけが売りの街になってしもた」と水道筋っ子の大将は現在の水道筋を憂う。定食はなく、ご飯と味噌汁に好きなおかずをチョイスできるシステム。有馬、北陸などの有名旅館の板場仕込みのおばんさいはどれもクオリティが高い。そして味噌汁を一口。しっかりと出汁が効いたパンチのある味噌汁が胃から体中に染みわたる。地味噌は無くなったが滋味あふれる美味い「滋味噌汁」がこの街にはある。 |
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| さいとう「すじ玉」 naddist その他系 2010-12-17 12:15 友人に知らせる 6601 0 3.50 (投票数 2)投票する
●場所 水道筋3(水道筋商店街) ●本日の昼食 すじ玉 630円 ●コメント 白い壁が印象的な水道筋「さいとう」のたたずまいは昔から変わらない。いかにも「お好み焼き屋でっせ」的なこてこてのファサードではないところがいい。看板の小ささがいい。女将がばらソースで煮染めたようなオバハンではなく、ふさふさ白髪のお母さんなのがいい。下町と山手に挟まれ寒冷前線のように東西に伸びる水道筋らしい店だ。プランニングも実に「中の手的」で、お好み焼き店にありがちなL字型プランではなく、細長いカウンターがまっすぐに伸びるI型プラン。L字型ならまだいいが、ド下町の鉄板を囲むようなコの字型プランがどうも苦手だ。知らないオッサンと顔を突き合わせながらお好み焼きを食べるのはあんまり嬉しくないし、話しかけられたときなんぞめんどくさいったらありゃしない。「それが下町の良さやんか」なんていうが、あーめんどくさい、そんなの。その点「さいとう」のI型カウンターはちゃんと「距離」を取ることができる、話したければ横を向けばいいし、話したくなければひたすら鉄板と対峙すればいい。コミュニケーションのオン、オフが容易なのが嬉しい。水道筋で35年、カウンターの形にも街の個性がにじみ出す。
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| 甘辛カレーきてたもんせ「紅玉と野菜の無水カレー」 naddist 洋食系 2010-11-8 21:43 友人に知らせる 5371 0 10.00 (投票数 1)投票する
●場所 中央区三宮町2(センタープラザ西館地下1階三宮市場内) ●本日の昼食 紅玉と野菜の無水カレー 850円 ●コメント 毎年秋の風物詩として灘クミンに親しまれてきた「アレ」の季節がやってきた。残念ながら傾いた喫茶店なき今「アレ」はもう灘区内では食べられない。「え〜!アレが食べられないとナニがアレするやん」とお嘆きの貴兄へ。ご安心ください、傾いた喫茶店のマスターが三宮市場で心機一転オープンしたカレーショップ「甘辛カレーきてたもんせ」で味わうことができる。トマトと玉ねぎ、それに紅玉の風味がダイレクトに伝わる骨太で濃厚な無水カレーはルーというよりペーストだ。ライスにべっとりと乗っかった迫力は数あるセンタープラザのカレー群の中でも抜きん出た貫禄。「甘酸っぱく辛いカレー味のジャム」はフリッツ・フォン・エリックのスタマッククローのように胃袋をわしづかみ、口中には爽やかな秋の灘区の香りが広がる。そう、灘区はなにも灘区だけではない。現在灘区在住の「灘区民」とは異なり、在住在勤、出生を問わず、広く灘区に縁がある(あった)人、もしくは灘区を愛する、いわゆる「灘クミン」にとっての灘区は、区境などなく空に浮かぶクラウド(雲)のような存在であり、少しばかりの想像力があれば世界中のどこからでもアクセス可能なのだ。そんなこんなでこのカレーも中央区で味わえる灘区というわけだ。もちろん紅玉が無くなり次第終了の限定メニュー。早めに味わって欲しい。 |
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| IL VENTO ピザランチ gonnosuke 洋食系 2010-10-31 10:00 友人に知らせる 5569 3 0.00 (投票数 0)投票する
●場所 寺口町2−17 ●本日の昼食 ピザランチセット Mサイズ ピザ サラダ(スティックサラダかポテトサラダをチョイス) ドリンク(ソフトドリンク以外にグラスワインあり) 小さなお菓子 価格 1200円 ●コメント 石窯ピザのお店が増えている。 それだけでいかにも美味しそうだが石窯で焼いたピザは全て美味しいのか。答えは否であろう。 羽釜で炊いたご飯にも出来不出来があるように石窯で焼いたピザにもそれがあると思う。 このお店、以前は電気窯だったが、そのころからピザは美味しかった。石窯になりさらに美味しくなったのである。 元ラガーマンのご主人がピザを作る様子はいかにも楽しげである。ピザづくりが好きというのが伝わってくる。道具負けしないピザの理由はそこにあるかと。
桜島溶岩を使ったという石窯の奥にはチラチラと燃える薪の炎が見える。 程よい焦げ目が付きふっくらもちもちのピザである。 Mサイズは直径約25センチ かなりのボリューム Sサイズは約20センチで1000円なり。 テイクアウトも出来る。約23センチで箱代込み1000円。 お店は高羽町バス停からすぐ…ってことは焼きたてピザを抱えてバス、ケーブルと乗り継げばピザが冷めきる前に六甲山上にたどり着けるかも。 天覧台で景色を眺めながらのピザランチ。なんかおしゃれ。
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| パンダ飯店「麻婆丼」 naddist 中華系 2010-10-28 20:04 友人に知らせる 5954 3 0.00 (投票数 0)投票する
●場所 水道筋5(水道筋商店街) ●本日の昼食 麻婆丼 650円 ●コメント 灘区はつくづく母性の街だと思う。キーとなるのは二人の偉大な母マーヤとマリアだ。釈迦の母であるマーヤ像がまつられたことからから命名された摩耶山が背後に控え、麓ではキリストを抱いた海星のマリア像が慈悲深いまなざしで街を見つめる。どちらもマ音を冠することからわかるように、インド、ヨーロッパ圏ではマ音は母親を意味する音だとされている。マーヤ(摩耶)とマリアに抱かれた王子動物園で、カバの茶目子が17頭という記録的な数の子を産んだのも、日本初のインドゾウが生まれたのも偶然ではないと思う。関西で安産祈願と言えば、かつては中山寺ではなく天上寺だったし、やはり灘区は母なる区なのだ。この際、ナダ区ではなく母性を意味する「マ」を冠してマダ区にしてはどうか?やりすぎか…。マのつくおまんまと言えば、やはりパンダ飯店のマーボー丼だろう。山椒がピリリと効いた本格的な味は腹の中から体を温めてくれる、四川の媽媽(ママ)の味。パンダ飯店のかくれた人気メニューというのも「マの街、灘区」らしい。ハハ、ノンキだね。 |
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