| 咲流〜「今日のメニュー」 naddist 和食系 2011-7-25 13:39 友人に知らせる 5308 1 0.00 (投票数 0)投票する
●場所 ティダチチサロン月曜枠 篠原南町7(旧西灘シネマ北 水道筋骨董通り沿い) ●本日の昼食 本日のメニュー ・野菜たっぷりのトマト味噌汁 ・エゴマの正油漬 ・オクラとトマトの胡麻和え ・そうめんうリのサラダ ・ゴーヤの佃煮 750円 ●コメント 「去年のトマトは青くて固かった だけどいかが 今年はもう赤くて甘いでしょ。んなもん1年たったら腐っとるわいっ!」という人生幸朗師匠のネタが恋しくなる。やはり夏はトマトに限る。おやつにだってなるし、ビールのアテにもなる。なんてったって赤い色が嬉しい。スイカみたいに中と外の色が違うという意地悪さがないのもいい。灘区とトマトの関わりは大正時代までさかのぼる。居留地の外国人の食卓や、神戸からヨーロッパへ旅立った客船のレストラン、そして明治3年に日本最古級のホテルとして開業したオリエンタルホテルに欠かせなかったのは西洋野菜だった。それらの野菜の栽培地として、神戸市近郊の西灘村に白羽の矢が立てられた。大石川の東でオリエンタルホテルの野菜栽培が始まり、日本ではまだ珍しかったレタス、いちご、マスクメロンとともにトマトが栽培された。「西灘トマト」の登場だ。いつかこの西灘トマトを復活してみたいと思っている。冷たい灘の宮水でキリっと冷やしたトマトは灘名物になるに違いない。水道筋の鳥取野菜の店[石原商店]のアンテナショップ[咲流]の女将が「今日の味噌汁はプレミアムです!」と差し出した椀は夏野菜がたっぷり入ったトマトの味噌汁だった。ミネストローネではなく味噌汁というのが流石。味噌の風味がトマトの爽やかな酸味を際立たせて旨い。黄色いトマトを使った胡麻和も添えられ、トマト好きにはたまらない鮮やかなメニューだ。やはり夏はトマトだ。 |
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| 寿し豊 「にぎりセット」 naddist 和食系 2011-7-7 18:41 友人に知らせる 6044 0 10.00 (投票数 1)投票する
●場所 灘区倉石通1(東畑原市場) ●本日の昼食 にぎりセット ・鮪、鯛、帆立、海老、蛸、蒸し穴子、平目、玉子、梅紫蘇の細巻き ・赤出し 800円 ●コメント 古い店がなくなってもまた新しい店が入り、割と新陳代謝が活発な水道筋かいわいで、寿司店が減っているのが気になる。福彦寿司、丸徳寿司、錦寿司、小鯛寿司、瀬戸寿司、寿司良、そして灘中央市場のかねしん、灘中央筋にはすし政、富久義寿司と、ちょっと歩けば寿司屋にあたるエリアだった。大栄寿司(鉄板焼き大栄)とあらた寿司(新家)のように代が替わって業態を変える店もある。ロードサイドの大きな回転寿司が小さな街を痛めつけているのだろうか。回ったり、ロボットが握ったりする寿司を否定するわけではないけど、少なくとも水道筋界隈では違和感がある。もちろんJAZZが流れる気取ったSUSHI屋もごめんだ。東畑原市場の「寿し豊」は気取らず媚びず中の手的な寿司店。この界隈では貴重な昼寿司スポットであり、路地からひょいと暖簾をくぐる「街寿司的空気感」が心地よい。カウンターでにぎり寿司セットを頼む。全部一度に出てくるのではなく、ちゃんと2カンづつ寿司が出てくる。大将が「握りたてがおいしいですからね」とニコッと微笑む。まずは鮪と鯛。畑原〜東畑原市場で仕入れる目利きの逸品。手品のような華麗な手さばきから帆立と海老。細かい仕事っぷりが嬉しい。続いて明石系の蛸と穴子。「蛸はこれから旨くなってきますよ」商品コピーのような短い解説が添えられるのも嬉しい。絶妙のセットアッパー平目と玉子の後の締めは梅紫蘇の細巻き。鮮やかな断面を見て驚いた。摩耶山に咲く可憐なアジサイそのものだった。赤出しがついて800円。店を出ると市場の切れ目から「まやフラワー」の店先のアジサイが揺れているのが見える。その先に霧に煙る摩耶山。灘の梅雨明けはもう少し先だ。 |
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| カフェ・ド・ギオン「辛口カレーセット」 naddist 洋食系 2011-6-29 10:42 友人に知らせる 6444 0 9.00 (投票数 1)投票する
●場所 水道筋3(バンダナゴリラのナナちゃんが目印) ●本日の昼食 辛口カレーセット ・自家製辛口カレー・サラダ・ホットコーヒー 950円 ●コメント 最近カレーにウスターソースをかけて食べる人が少なくなったように思う。近くの喫茶店でも元町にあった三越の大食堂でも、カレーライスを注文するとクリスタルボトルに入ったウスターソースが添えられた。あれは中華料理屋であんかけ系の焼きそばを食べるときに酢をドボドボとかける神戸っ子の風習に近いのではないか。あの酸味をオンする感覚がカレーのウスターソースに相当するのではないか。そんな仮説に知人は「いや、あれは儀式やったんや」と否定した。洋食屋でライスに食塩をかけるのに近いという。生きとし生けるものに感謝を捧げる祈りだと。まあどっちでもいいけど、さすが昭和な町 、水道筋では今だにカレーライスにウスターソースを添えてくれる店が多い。もちろんソースをかけなくても十分に旨いのだが、カレー皿の横には沖雅也の後ろにいた日景忠男のようにウスターソースがピタリと寄り添う。カウンターの上に「自家製カレーできました」の張り紙が踊る[カフェ・ド・ギオン]。喫茶店のカレーとあなどるなかれ、黒々としたスパイシーな辛口カレーは熱い夏の午後にぴったりだ。ルーとライスが別々、ライスに混ぜられたアーモンド、薬味のナタデココなど随所にこだわりが感じられる。汗をかきながら食べ進め、最後の一口になったところで仕上げのウスターソースを。決してルーの風味を殺すわけではなく、爽やかな酸味がルーの持ち味をさらに引き立てる感じ。やっぱり梅にウグイス、青谷川にホタル、カレーにウスターソースなのだ。 |
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| 俺の店。「カレーそばめし定食」 naddist その他系 2011-6-21 12:56 友人に知らせる 6246 2 0.00 (投票数 0)投票する
●場所 中原通2 ●本日の昼食 カレーそばめし・味噌汁 500円 ●コメント ドライカレーはなぜか懐かしい記憶と結びつく。ルーツを紐解くと神戸港からヨーロッパへ旅立った欧州航路のメニューだったというから神戸らしい洋食とも言えるが、家庭でつくるドライカレーは、カレーライスでも焼き飯でもないパラリとしたスパイシーなインド風炒飯といった風情で、ごちそう然とした晩ご飯というよりも、土曜日の昼ごはんが似つかわしい。そうドライカレーには「道頓堀アワー」や「ノックは無用」がよく合うのだ。台所からピチパチとにぎやかな音とともにスパイシーなカレー粉の香りが漂うと、もう子どもたちは我慢できない。カレー粉はやはりS&Bモノを使いたい。間違ってカレールーなんか入れた日にゃ目も当てられない。[俺の店。]のワンコインランチに、懐かしいドライカレーとそばめしを合体させたという新メニュー「カレーそばめし」が登場した。「ありそうでなかったやろ?」とマスター。一口頬張るとあの土曜日の懐かしい記憶が広がった。頭の中でちゃっきり娘の出囃子や宮川左近ショー・暁伸の阿波三味線の激しいビートが鳴り始めると止まらない。カレー粉の奥からは、東神戸的な香ばしいバターと、西神戸的な濃厚な油かすの風味が錯綜し、倒錯の世界へ。フォンテーヌ! |
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| ドリ「手づくりカレー」 naddist 洋食系 2011-5-30 18:40 友人に知らせる 5692 0 10.00 (投票数 3)投票する
ドリ「手づくりカレー」 ●場所 水道筋5(マヤストリート) ●本日の昼食 手づくりカレー(自家製ピクルス付) 700円 ●コメント HATの県立美術館からJR灘駅に至る道が「ミュージアムロード」と名付けられた。行政チックなネーミングが今ひとつピンとこない。道の名前はもっと街の香りが匂い立つものであって欲しいと思う。ミュージアムロードの少し東にある敏馬神社付近から摩耶山の麓まで一本の参詣道が伸びていた。参詣道は摩耶山を登り旧天上寺まで通じていたのだ。すっかり参詣道の雰囲気はなくなったが水道筋6丁目交差点から阪急上野踏切を越える間は摩耶山へのメインルートということで「マヤストリート」と名付けられている。この旧天上寺参詣道沿道は実はカレーロードでもある。敏馬神社西のBBプラザ[オーベックファン]のブンブンカレーから北上、新星[SORA]の和牛スジカレーを経て、かつて天上寺の山門があった水道筋6丁目には[大阪王将]のカレー飯、欧州航路の伝統を継ぐ[千疋屋]のビフカレー、変わり種では[明月園]のシンガポール炒飯、線路を越えて[六甲厨房]の絶品欧風ビーフカレーなど個性派カレーがそろう。摩耶山がインドの高僧が開いた山ということと無縁ではないことから、敏馬神社〜摩耶山までの道を「マヤスパイスロード」と名付けたい。そして「おうちごはん」が人気の、マヤストリート[ドリ]にも、カレーメニューが登場。21種類のスパイスで煮込んだフルーティなカフェ系チキンカレー。つけあわせの自家製ピクルスも美味。匂い立つマヤスパイスロードのニューカマー、いやニューカレー。 |
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